月300時間の残業可能 国循の労使協定、見直しへ
つい先日のテレビやインターネットのニュースで報道がありましたが
ABCマートの従業員4人が、不適切な形で月100時間前後の時間外
労働をさせられていたとして、東京労働局は同社と役員・店長2人を
労働基準法違反の疑いで、書類送検をしました。
さて、かなり話題となっている今回の書類送検については、過重労働撲滅
特別対策班、通称「かとく」が担当しています。「かとく」は、東京と大阪に
それぞれ今年の4月に設置されて、今回書類送検を初めて行いました。
「かとく」は過重労働に係る大規模事案、困難事案等に対応を専従で行って
います。具体的には、長時間にわたる過重な労働が行われ、労働基準関係法令
に違反し、または違反する疑いがある事案を取り扱っており、厚生労働省が
かなり力をいれていることが今回の短期間での書類送検からもうかがうことが
できます。
100時間超えの長時間労働に対して、会社側も何度も指摘を受けていたが、改善
されなかったからということで、ついにかとくが動きました。今回は、メディア
でも取り上げたことで大きなニュースとなり、企業へのダメージも少なからず
あったことと思います。各企業も今後の長時間労働対策について小手先の対応では、
痛い目にあうということを理解し、時間外労働手当をきちんと支払っていればいい
ということではないということを覚えておいてください。
今回は、法人であるエービーシー・マートと、人事総務担当役員、店長2人の計3人
を労働基準法違反容疑で書類送検したわけですが、代表者ではなく、店長や人事総務
担当役員も書類送検されておりますのでこの事例を参考にして本気で改革をして
いただければと思います。
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