「新卒の4月採用の新入社員が、もう辞めたけど、何か?」
女子アナ内定取り消し訴訟の続報です。
新しいものから順に2本記事を、そのまま引用しております。
いよいよ、動き始めた前代未聞の巨大メディアに対しての
訴訟ですが、さすがに日テレも若干不利なことも感じている
こともあり、どのように対応してくるのか興味深く、
そして私としては、裁判の研究の対象としても大変
興味深く見守っております。
下記のニュースによると、いろいろあったとしても和解提案では
内定取り消しそのものを取り消すけども、条件付の入社として
アナウンス職にはつけないといことではないかと推測しました。
単なる金銭解決で済む話ではないと思っていますし
600万円~1000万円くらいの金銭で解決できればそれは
日テレにとっては安いものかもしれませんが
それであれば入社を熱望している彼女の希望には沿って
いませんので、どうなるか。
もしかすると入社を熱望しているのはポーズで
はじめから金銭をアップさせるための作戦とも
見ることができます。
まあ和解が望ましいことですが、ここまで大きな騒ぎになると
どちらにしてもその後がお互いやりにくい。
今後もこちらのブログではこの話題を取り上げて生きます。
東スポ WEB 平成26年12月27日
<女子アナ内定取消訴訟>日テレが軟化、原告側弁護士は「望んでいる方向へ」
東洋英和女学院大4年生・笹崎里菜さん(22)が「ホステスのアルバイト経験は清廉性がない」として日本テレビのアナウンス職内定を取り消され、採用を求めていた民事訴訟で26日、東京地裁で和解勧告が行われた。裁判では日テレ側が労務問題エキスパートの敏腕女性弁護士を起用し、金銭での和解の可能性も指摘されていたが、この日は一転して笹崎さんの入社の可能性が浮上。来年4月、お騒がせ女子アナが誕生する!?
和解協議には原告・笹崎さん側の緒方延泰弁護士、被告・日テレ側の木下潮音弁護士、双方が出席。騒動が発覚した当初は泥沼化必至とされていたがこの日、意外にも事態が大きく動いた。
緒方氏は和解協議後、報道陣に対応。落ち着いた表情で、充実感を漂わせながら「僕らの望んでいる方向に向かっている。年明けにはもしかしたら、僕らの希望する形で解決するかもしれない」と手応えを口にした。
「和解協議中なので、あまり詳しいお話はできない」と断りつつも「日テレさんから文書の形で和解案の提示があった」と明言。その内容は不明だが、ファイティングポーズを取っていた同局側が“陥落”し、初めて入社に前向きな方針を示したと思われる。
緒方氏は「(日テレから)一定の負荷がかかった形の解決を求められている印象がある。僕らとしてはそういう形は受け入れられない。内定取り消しを撤回すればいいんだろうっていうことでは済まない」と要求する。
“一定の負荷”が何かは明かされなかったが、他局の関係者からは「入社は認めるけど、一定期間はアナウンサーではない一般総合職扱いとするというような条件を日テレが提示しているのでは」や「入社させるけれど、内定取り消しの経緯など騒動の詳細は一切他言禁止という条件がついているかもしれない」との声が上がっている。
とはいえ、大方の予想に反し、一転して笹崎さんが入社できる方向に傾いたのは確かだ。
日テレ広報・IR部は26日、和解協議について「本件は民事裁判が進行中の事案であり、コメントは控えさせていただきます」としている。
年明けにも再度、非公開の和解協議を実施し、1月15日に第2回口頭弁論が行われる。
笹崎さんサイドは来年4月入社に間に合わせるべく、急ぎたい方針だという。
東スポWEB 12月25日
【女子アナ内定取消訴訟】26日に和解勧告 日テレ側が金銭的解決を提示か
日本テレビにアナウンス職での採用内定を取り消された東洋英和女学院大4年生・笹崎里菜さん(22)が地位確認を求めた民事訴訟で、東京地裁が26日に和解勧告を行うことが分かった。これまで日テレ側は具体的な反論をしなかったが“最初の一手”で金銭的解決を提示する可能性が濃厚。笹崎さん側がこの和解案を受け入れるかは不透明だが、長丁場も予想された前代未聞の“女子アナの卵裁判”が、年内決着するかもしれない。
「2011年ミス東洋英和」の笹崎さんは昨年9月、競争率数千倍といわれる日テレのアナウンサー職の内定を勝ち得た。ところが、クラブでホステスのアルバイトをした経験が問題視され、今年5月に同局人事局長名で「清廉性の点でふさわしくない」との理由で採用を取り消され、納得できず提訴に至った。
“女子アナの卵”が内定の確認を求めて“将来の職場”を提訴した裁判で日テレ側は、弁護士歴約30年で労働問題のエキスパートであるベテラン女性弁護士・木下潮音(しおね)氏を代理人に選任して徹底抗戦の構え。だが、11月の第1回口頭弁論(東京地裁)には誰も出廷せず、不気味な雰囲気を漂わせた。反論の骨子も明らかではない。
次回弁論期日を来年1月15日に控える中、今月12日に非公開で進行協議が実施され、同26日に地裁が和解勧告することが分かった。
和解勧告は裁判所側が原告・被告双方に提示し、問題解決の落としどころを探る。労働問題に詳しいアディーレ法律事務所・岩沙好幸弁護士はこう語る。
「解決金を日テレ側が支払い、笹崎さんが来年4月から就労しないことを主な内容とする和解勧告が行われると思います。解決金の相場は賃金の3~6か月分が多い。ですが、今回のように、日テレ側がイメージダウンを避けるために早期解決したいと強く思っている場合は、賃金の1年分以上の金額で和解が成立する可能性もあると思います」
和解勧告はたいてい、裁判所の発案による。ただ今回のケースでは、日テレ側が裁判所に和解勧告を提起した可能性があるとも。
「通常は、双方の主張・反論を数回繰り返してから、和解勧告が行われることが多いです。そう考えると、今回の和解勧告のタイミングは他の事案と比べてかなり早いと思います。もしかすると、早期解決を望む当事者から強い和解希望があったのかもしれませんね」(岩沙氏)
まだ具体的な反論を明らかにしていない日テレ側が“最初の一手”として和解を提示。金銭での事態収拾を望んだ可能性もある。
「局内では、木下潮音弁護士の『潮』と局の所在地である汐留、『音』と姉御をかけて『汐姉(しおねえ)』と呼んで親しみ、笹崎さんとうまく落としどころを見つけられないか期待しています」(日テレ関係者)
同局の新入社員の年収は推定600万円。先述の通り、1年分以上の金額、たとえば1000万円の解決金を用意するかもしれない。
ただ、笹崎さんはアナ職での入社を熱望しており、金銭での解決案を受け入れるかは不透明。
一方で、笹崎さんの代理人・緒方延泰弁護士は地裁に提出した書面(10月10日付)で、和解について「条件次第である」と含みは持たせた。テレビ界では「笹崎さんが勝訴したとしても、アナとして仕事しづらいのでは」との意見が多く、緒方氏も第1回口頭弁論後、記者団に「(それは)現実的に危惧したけど、日テレを信じている」と話すにとどめた。笹崎さんが一転して、入社を断念すれば急転直下、電撃的な和解となるかもしれない。