始期付解約権留保付労働契約とは 社会保険労務士の腕の見せ所
景気低迷で失業中の人がこれだけたくさんいるという報道の一方で、会社の業種や職種によっては求人広告を出しても反応がいまいちのところもかなりたくさんあります。
今後、長期的なスパンで考えてみると、労働力不足がますます深刻になってきます。若年労働者は、奪い合うことになることは明らかですが、そのような将来のことなどを考えている人は少なく、まずは今を何とかしないとという感じです。
私のお客様は、若手の人材を採用しようと求人広告を出したり、ハローワークを利用しているのですが、応募はある程度来るのですが、少し年齢が高い人が多いとのこと。若手のよさそうな人の応募があり面接してみると、人柄もスキルもいまいちで採用するどころではない。どうしたらいいかのアドバイスを求められることも多いです。
実際にこのような相談に対して専門家がどのようにアドバイスして、実際にどのように行動を起こすかが、人により差が出るところであります。私自身も自社の採用について悩んできて、時には失敗もしているからこそ、その経験がほんとうに今も活きているわけです。
よく経営者がおっしやるのは、「従業員を自分でお金を出して雇ったこともない人が採用コンサルタントだとか社会保険労務士とか偉そうにアドバイスしても説得力もないし、実際何もわからないだろう」という意味合いの言葉です。
おっしゃるとおりだと思います。実際にそう思っていても言葉にしない人が、多いと思います。体を動かさないで口先だけの専門家がたくさんいますが、ほんとうにそういう経験や現場の声を聞きもしないで本に書いてあるようなことを語っても説得力のかけらもありません。
採用にはかなりエネルギーと時間を使いますので、裏切られたりすると精神的にかなり落ち込むこともあります。私は、自分の経験からお客様の心理面の変化などをよくわかるので相談に関しても微妙な言葉遣いなどは工夫しています。
この2日ほどで採用に関して数件、ディープな相談が入ってきたのでコラムで取り上げてみました。
採用することも大事ですが、そのあと従業員を定着させて、会社に貢献できる人材に育成するところまで継続的に支援できるように、いろいろな事例を研究していきたいと思います。