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コラム
マナーうんちく話1224《マナーの神髄と「プロトコール(国際儀礼)①》
2016年5月25日
マナーと法律の違いは罰則規定があるか否かですが、法律は社会人として守る義務があります。
しかしマナーはそれ以前に、人としてぜひ守って頂きたいものではないでしょうか?
そしてマナーは日本では聖徳太子が当時の官僚に向けて官僚としての心構えを説き貴族体制を維持してきましたが、ヨーロッパでも王室を中心として生まれキリスト教や騎士道精神により整えられてきました。
また、日本でも西洋でも時代の流れと共に、対象も一部の特権階級から一般庶民に拡大され、色々な角度から整備されてきます。
体制維持的な性格から「人間性」や「社会性」の要素が加味され、そこから普遍性が追求され、最終的には「良好な人間関係を築き、社会生活を円滑に行うための配慮や約束事」が形成されてくるわけですね。
やがて社会人として、人として、他人から信頼されるために、日常的な良識を身に付ける努力が求められ、家庭での「しつけ」が行われるようになります。
こうしてマナーは、その人の人柄を象徴するバロメーターになっていくわけですね。
従って、マナーの形式のこだわることも必要でしょうが、先ずはマナーの根源を成す「思いやり」「感謝」「尊敬」の気持ちをいつももって頂ければと思います。
つまり先ずは「心」ありきで、次にその心を形にする。
即ち言葉や態度や文章で具体的に表現する方法を身に付ければいいと思います。
しかし、その形はすでに触れましたが、表現方法が国々の文化・歴史・国民性・宗教等により異なりますし、不易流行的側面も有します。
だから知識としてそれらを把握し、TPOに応じて的確に発揮できるよう、それなりの努力が必要になってきます。
次回に続きます。
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