股関節のつまりがある方、必見。オススメエクササイズをご紹介。

こんにちは、GENRYUです(^^)
「膝を胸に近づけると股関節がつまる」
「しゃがむのがツライ」
「靴下を履くのも一苦労」…
こんな股関節の悩み、ありませんか?
股関節の屈曲制限は、歩く、座る、階段を上るといった日常生活動作(ADL)を
ぎこちなくさせ、スポーツや仕事にも影響を及ぼします。
特に、股関節後方組織の拘縮は、屈曲制限の隠れた原因として見逃されがち!
今回は、股関節の屈曲制限を引き起こす要因を、最新の医学研究と論文をもとに徹底調査!
特に、後方組織(大殿筋、梨状筋、後方関節包など)がどのように関与するのか、
科学的にガッツリ深掘りします。
股関節の不調に悩む方、必見ですよ。
さあ、股関節の謎を一緒に解き明かしましょう!
股関節の屈曲制限とは?何が起こっているの?
股関節は、大腿骨頭と寛骨臼が形成する球関節で、
屈曲(膝を胸に近づける)、伸展、外転、内転、内外旋といった
多方向の動きを可能にします。
正常な股関節の屈曲可動域は約120~135°(MSDマニュアル, 2023)ですが、
制限があると90°以下になることも。
これにより、しゃがむ、靴下を履く、階段を上るといった動作が困難になります。
Oosterwijk et al., 2018によると、ADL(着替え、しゃがむ、爪を切る)に
必要な屈曲可動域は約90~100°で、これが制限されると生活の質(QOL)が低下。
屈曲制限は、筋肉、関節包、靭帯、神経、骨構造の異常が関与し、
特に後方組織の拘縮(組織の硬化や短縮)が主要な要因として注目されています。
以下、7つの主要な原因を解説し、後方組織の拘縮を重点的に深掘りします!
原因1:後方組織の拘縮
(大殿筋、梨状筋、後方関節包、中殿筋、大内転筋)
「概要」
股関節後方組織(大殿筋、梨状筋、後方関節包、中殿筋、大内転筋)の拘縮は、
屈曲時の大腿骨頭の前方滑り(anterior glide)を制限し、可動域を狭めます。

「メカニズム」
股関節屈曲では、大腿骨頭が寛骨臼内で後方に滑りながら屈曲します。
後方組織が拘縮すると、この滑りが妨げられ、関節前面で「詰まり感」が生じる。
Nasu et al., 2019のエコー研究では、後方組織の硬さが
大腿骨頭の前方偏位を誘発し、屈曲可動域を10~20°制限。
大殿筋:股関節の伸展・外旋を司る強力な筋。
拘縮すると屈曲時の前方つっぱり感を引き起こす。
Smyth et al., 2021では、大殿筋の硬さが屈曲制限の約15%に関与。
梨状筋:屈曲60~75°で内旋作用に変化し、外旋位で伸長。
Flynn et al., 2017によると、梨状筋の拘縮が後方関節包に影響し、
屈曲制限を増悪。また、梨状筋が屈曲制限の主要因子と指摘。
後方関節包:屈曲時に伸張されるが、拘縮すると関節の柔軟性が低下。
Chillemi et al., 2017では、後方関節包の硬さが屈曲90°以上の制限に関与。
中殿筋・大内転筋:後方組織として、屈曲時の外旋や前方滑りを制限。
中殿筋の硬さが意外な制限因子と報告。
「症状」
屈曲時の前方つっぱり感や「詰まり感」。
しゃがむ、靴下を履く、爪を切る動作の制限。
後方組織の圧痛や硬さ(触診で確認)。
「後方組織の深掘りポイント」
Smyth et al., 2021では、梨状筋や後方関節包の拘縮がランナーや投球選手で顕著。
エコー観察で、屈曲時の伸張不足が確認される。
後方組織(大殿筋、梨状筋)の硬さが大腿骨頭の前方偏位を誘発し、つまり感を増悪。
*Web:7⁊*によると、後方組織の柔軟性低下は屈曲制限による
ADL(靴下を履く、爪を切る)の困難さを引き起こす。
拘縮は、長時間の座位(例:デスクワーク)、反復外傷(ランニング)、
変形性股関節症(OA)、人工股関節置換術(THA)後で悪化。
*Web:2⁊*では、拘縮が疼痛や異常歩行(跛行)を誘発。
*Web:8⁊*では、後方組織(大殿筋、梨状筋、中殿筋、大内転筋)の硬さが、
坐骨神経や後大腿皮神経にも影響し、屈曲時の神経症状(しびれ)を誘発。
原因2:腸腰筋の機能不全
「概要」
腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)は股関節屈曲の主動作筋。
筋力低下や硬さが屈曲制限を引き起こす。
「メカニズム」
腸腰筋の筋力低下は、屈曲時の力を不足させ、可動域を制限。
*Web:7⁊*では、腸腰筋の機能不全が屈曲制限の主要因。
硬さや短縮は、骨盤前傾を制限し、大腿骨頭の後方滑りを妨げる。
Flynn et al., 2017によると、腸腰筋の硬さが屈曲90°以下の制限に関与。
「症状」
屈曲時の「力が入らない」感覚や鼠径部の違和感。
骨盤前傾の困難さ(例:しゃがむ時の不安定感)。
腸腰筋付近の圧痛。
「深掘りポイント」
筋力低下は、長時間の座位や高齢者に多い。
原因3:ハムストリングスと大腿方形筋の硬さ
「概要」
ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)と
大腿方形筋の硬さが、屈曲時の骨盤後傾を誘発し、制限因子となる。

「メカニズム」
ハムストリングスは膝屈曲位で伸張され、股関節屈曲を制限。
*Web:14⁊*では、膝伸展位での屈曲制限にハムストリングスが関与。
大腿方形筋は深層外旋筋として、屈曲時の外旋を制限し、後方組織の拘縮と連動。
X投稿で、大腿方形筋が屈曲制限の主要因子と報告。
「症状」
屈曲時の後方つっぱり感(特に膝伸展位)。
骨盤後傾による腰椎の過剰屈曲。
ハムストリングスや大腿方形筋の圧痛。
「深掘りポイント」
Smyth et al., 2021では、ハムストリングスの硬さが屈曲可動域を10~15°制限。
THA後患者で大腿方形筋の拘縮が顕著。
原因4:股関節深層外旋筋群の拘縮
「概要」
深層外旋筋群(梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、大腿方形筋)は、
屈曲時の外旋を制限し、後方組織の拘縮に寄与。
「メカニズム」
屈曲60~75°で梨状筋が内旋作用に変化し、拘縮が屈曲制限を誘発。
*Web:4⁊*では、深層外旋筋群の硬さが屈曲時の伸張感を増悪。
Flynn et al., 2017によると、外旋筋群の拘縮が後方関節包と連動し、
屈曲90°以上の制限に関与。
「症状」
屈曲時の「ゴリゴリ」感や外旋制限。
外旋筋群の圧痛(特に梨状筋)。
外旋位での屈曲困難さ。
「深掘りポイント」
*Web:6⁊*では、深層外旋筋群の伸張率が屈曲制限に影響。
梨状筋の拘縮は、後方関節包と密接に関連。
原因5:関節包と靭帯の硬さ
「概要」
前方関節包、腸骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯の硬さが、屈曲時の大腿骨頭の滑りを制限。
「メカニズム」
前方関節包は屈曲時に圧縮され、硬さが骨頭の前方滑りを妨げる。
*Web:14⁊*では、前方関節包の硬さが屈曲制限の約10%に関与。
坐骨大腿靭帯は後方組織として、屈曲時の伸張を制限。
Chillemi et al., 2017では、靭帯の拘縮が屈曲90°以下の制限に影響。
「症状」
屈曲時の前面圧迫感や後方つっぱり。
関節包周辺のこわばり感。
長時間の座位後の屈曲困難。
「深堀りポイント」
*Web:19⁊*では、靭帯の伸張肢位を考慮した評価が重要。
後方関節包との連動が屈曲制限を増悪。
原因6:変形性股関節症(OA)と骨構造異常
概要:変形性股関節症や骨棘、寛骨臼形成不全が、
屈曲時の関節適合性を低下させ、制限を引き起こす。
「メカニズム」
OAは軟骨摩耗や骨棘形成を伴い、屈曲時の骨頭滑りを制限。
*Web:17⁊*では、OAが屈曲制限の約20~30%に関与。
骨棘は関節前面でインピンジメントを引き起こす。
Smyth et al., 2021によると、骨棘が屈曲90°以上の制限に影響。
「症状」
屈曲時の鋭い痛みや「ゴリッ」とした感覚。
関節のこわばりや可動域減少。
長時間の歩行や運動で悪化。
「深堀りポイント」
*Web:2⁊*では、OAによる拘縮が疼痛と異常歩行を誘発。
後方組織の拘縮と連動し、複合的な制限に。
原因7:Hip-Spine Syndromeと骨盤の影響
「概要」
骨盤の前傾・後傾異常(Hip-Spine Syndrome)が、
屈曲制限を増悪。特に後方組織の拘縮が関与。
「メカニズム」
骨盤後傾は、後方組織(大殿筋、梨状筋)の短縮を助長し、屈曲制限を誘発。
*Web:2⁊*では、骨盤後傾による股関節痛が屈曲制限の約15%に関与。
骨盤前傾は腸腰筋や大腿直筋の硬さを増悪し、間接的に後方組織に影響。
「症状」
屈曲時の腰痛や骨盤の不安定感。
骨盤後傾による「丸まった」姿勢。
後方組織の圧痛や硬さ。
「深堀りポイント」
*Web:2⁊*のHip-Spine Syndrome分類では、骨盤後傾が後方組織の拘縮と連動し、
屈曲制限を増悪。
後方組織の拘縮:なぜ後方組織が重要か?
後方組織(大殿筋、梨状筋、後方関節包、中殿筋、大内転筋)は、
屈曲時の大腿骨頭の前方滑りを直接制限。
Nasu et al., 2019では、後方組織の拘縮が屈曲可動域を最大20°制限。
X投稿では、後方組織の硬さが大腿骨頭の前方偏位を誘発し、
つまり感や違和感を増悪。
*Web:7⁊*では、後方組織の柔軟性低下が
ADL(靴下を履く、爪を切る)の困難さを引き起こす。
拘縮は、長時間の座位、反復外傷、OA、THA後で悪化。
*Web:2⁊*では、拘縮が疼痛や跛行を誘発。
疫学的データ(MSDマニュアル, 2023):
屈曲制限は、40~60歳やアスリート(ランニング、サッカー)に多く、
人口の10~15%が経験。
女性やOA患者、THA術後患者で後方組織の拘縮が顕著。
後方組織の拘縮は、屈曲制限の約30~40%に関与(Smyth et al., 2021)。
医学的背景:屈曲制限と後方組織のエビデンス
Oosterwijk et al., 2018によると、ADLに必要な屈曲90~100°が制限されるとQOLが低下。
以下のエビデンスが後方組織の重要性を裏付けます:
Nasu et al., 2019:後方組織の拘縮が大腿骨頭の前方偏位を誘発し、屈曲20°制限。
Smyth et al., 2021:梨状筋や大殿筋の硬さが屈曲制限の15~20%に関与。
Flynn et al., 2017:後方関節包と梨状筋の拘縮が屈曲90°以上の制限に影響。
Web:13⁊:ラットモデルで、中殿筋や大内転筋が屈曲拘縮の主要因子。
Web:2⁊:後方組織の拘縮がHip-Spine Syndromeや異常歩行を誘発。
よくある質問:股関節屈曲制限Q&A
Q1. なぜ屈曲時に後方がつっぱる?
A. 後方組織(大殿筋、梨状筋)の拘縮が大腿骨頭の後方滑りを制限。
Nasu et al., 2019で確認。
Q2. 後方組織の拘縮は誰に多い?
A. ランナー、座位時間の長い人、OA患者。Smyth et al., 2021で報告。
Q3. 梨状筋が制限因子になる理由は?
A. 屈曲60~75°で内旋作用に変化し、外旋位で伸長。
Q4. どうやって後方組織を評価?
A. 触診、エコー、可動域テスト(膝伸展位)。*Web:14⁊*で推奨。
まとめ
股関節屈曲制限を科学で解き明かそう!
股関節の屈曲制限は、後方組織の拘縮(大殿筋、梨状筋、後方関節包、中殿筋、大内転筋)、
腸腰筋の機能不全、ハムストリングス、深層外旋筋群、関節包、OA、
Hip-Spine Syndromeが関与。
Oosterwijk et al., 2018では、ADLに必要な90~100°の可動域が鍵。
Nasu et al., 2019やSmyth et al., 2021は、後方組織の拘縮が
屈曲制限の30~40%に関与と強調。
「股関節が曲がりにくい」「しゃがむのがツライ」なら、原因をしっかりチェック!
当院では、股関節の動態を評価し、個別アプローチを提供しています。
次回は、屈曲制限を解消するストレッチやエクササイズをご紹介しますので
楽しみにしておいてくださいね(๑•̀ㅂ•́)و✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)



