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安部元隆プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

仙骨って何?その働きと重要性とは?「座りすぎで痛む理由」を徹底解説!

安部元隆

安部元隆

テーマ:腰痛



こんにちは、GENRYUです(^^)
普段何気なく座ったり立ったりしている中で、
「あれ?仙骨が痛い…」と感じたことはありませんか?
特に長時間座った後に立ち上がったり、動き始めるときにズキッとくるあの感覚。
今回は、そんな仙骨にスポットを当てて、その正体や働き、
なぜ痛みが出るのかを科学的な視点からわかりやすく解説します。
デスクワークが多い方や、腰回りの不調に悩む方は必見です!


1. 仙骨ってなに?
1.1 仙骨の基本情報
仙骨(せんこつ)は、背骨の一番下にある三角形の骨です。
正式には「仙椎(せんつい)」と呼ばれる5つの骨(S1~S5)が、
成長過程でくっついてできたもの。
見た目は、上の方が広く、下に行くほど細くなるピラミッドのような形をしています。
骨盤の真ん中にどっしりと構えていて、左右の腸骨(ちょうこつ)と
「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」でつながっています。
その下には尾骨(びこつ)がちょこんと続いています。
この仙骨、実は赤ちゃんの頃は5つの別々の骨なんですが、
大人になるにつれて融合して1つの頑丈な骨になります。
表面には、仙腸関節と接する部分や、神経が通る「仙骨孔(せんこつこう)」といった
特徴的な構造があって、これが後で説明する働きを支えているんです。


1.2 どんな見た目?
仙骨の前面は少し凹んでいて、後ろ側は逆に膨らんでいます。
これは背骨全体の自然なカーブ(後弯)を保つため。
内部には「仙骨管」というトンネルがあって、脊髄の末端部分である
「馬尾(ばび)」が通っています。
さらに、仙骨孔からは神経が枝分かれして足やお尻の方に伸びているんです。
解剖学の本を見ると、仙骨ってシンプルだけど力強い存在感がありますよね。
ポイント: 仙骨は骨盤の土台であり、見た目以上に体のバランスを支える大事なパーツなんです。


2. 仙骨の働き
2.1 体の重さを支える力持ち
仙骨の一番大きな仕事は、上半身の重さをしっかり受け止めて、
骨盤や足に伝えることです。
たとえば、立っているときや歩いているとき、頭から背骨を通ってきた重さが
仙骨にドンっと乗っかって、そこから左右の骨盤に分散されるんです。
これがないと、私たちはまっすぐ立てないし、歩くのも大変!
科学的な研究でも、仙骨が体重を支える要であることがわかっています。
例えば、Hossainさんたちの研究(2015年、『Journal of Biomechanics』)では、
座ったり立ったりする動作で、仙骨がどれだけ力をやりくりしているかが詳しく調べられています。

2.2 動きをスムーズに調整
仙骨は、仙腸関節を通じてちょっとだけ動きます。
といっても、めっちゃ動くわけじゃなくて、
ほんの少し(2~4mm滑ったり、2~3度回転したり)だけ。
この微妙な動きが、歩いたり体を曲げたりするときに、
背骨と足の動きをうまくつなげてくれるんです。
Vleemingさん(1996年、『Spine』)の研究では、
この小さな動きが「背骨と足の連携」を助けていると説明されています。

2.3 神経を守ってつなぐ
仙骨の中を通る馬尾は、足やお尻、骨盤の底の感覚や動きをコントロールする神経の束です。
仙骨はこれをガードしつつ、神経がちゃんと働けるようにサポートしています。
たとえば、足を動かす信号や、触った感覚を脳に伝える役割ですね。
Kandelさんの神経科学の教科書でも、仙骨が神経の大事な通り道だってことが強調されています。
ポイント: 仙骨は、重さを支え、動きを調整し、神経を守る――まさに体の縁の下の力持ちなんです!


3. 仙骨の重要性
3.1 背骨と骨盤をつなぐ要
仙骨がなかったら、背骨と骨盤がバラバラになってしまいます。
仙骨は、背骨の最後のピースとして骨盤にしっかりはまり込んで、
体全体のバランスを保つんです。
Bogdukさん(2005年、『Clinical Anatomy of the Lumbar Spine and Sacrum』)は、
仙骨を「背骨と骨盤の複合体の土台」と呼んで、その重要性を説いています。
立ったり座ったりするたびに、仙骨が活躍しているって考えるとすごいですよね。
3.2 衝撃をやわらげるクッション
歩いたりジャンプしたりするとき、地面からの衝撃が足から背骨に伝わります。
その途中で、仙骨が衝撃を吸収して、背骨や骨盤にガツンとくるのを防いでくれるんです。
仙腸関節のちょっとした動きと、頑丈な靭帯がこのクッション役を果たしています。
Vleemingさん(2012年)の研究でも、仙骨が衝撃を分散させる
大事なポイントだとわかっています。
3.3 神経の司令塔の基盤
仙骨から出る神経は、足の動きや感覚、トイレのコントロールまで関わっています。
もし仙骨がダメになったら、歩けなくなったり感覚が鈍ったりする可能性があって、
生活に大打撃です。
Cohenさん(2013年、『Pain Physician』)も、仙骨が神経系の末端を支える
基盤だってことを強調しています。
ポイント: 仙骨は、体の安定性、衝撃吸収、神経の働きを支える超重要な存在。
見えないところで大活躍してるんです!


4. 長時間座った姿勢から立ち上がった時に仙骨痛が出るメカニズム
4.1 座りすぎが仙骨に与えるストレス
長時間座っていると、仙骨や仙腸関節にじわじわと負担がかかります。
デスクワークで何時間も同じ姿勢だと、こんなことが起こっているんです:
①重さがじわじわ押しつける
座っているとき、体重の6~7割が仙骨を通って骨盤にかかります。
背中が丸まったり、骨盤が後ろに傾いたりすると、この重さが均等じゃなく仙骨に集中。
Hossainさん(2015年)の研究では、座る姿勢での圧力が
仙骨に微妙な不安定さを作り出すってデータがあります。
②靭帯がカチカチに
仙骨と腸骨をつなぐ靭帯(前仙腸靭帯とか後仙腸靭帯)が、
長時間押されたり引っ張られたりすると、柔らかさがなくなって硬くなっちゃいます。
Fungさんの本(1993年、『Biomechanics』)によると、
こういう組織は時間とともに硬くなる性質があるんです。
③筋肉が縮こまる
お尻の大きな筋肉(大殿筋)や太ももの裏(ハムストリング)が、
座りっぱなしで縮んだまま固まります。
Hungerfordさん(2003年、『Spine』)の研究では、この縮こまりが
仙骨周りの動きを邪魔すると言われています。

4.2 立ち上がるときの急な変化
座ったままの状態から立ち上がると、仙骨に急にドカンと負荷がかかります。
そのメカニズムを分解してみると
①硬い靭帯が引っ張られる
カチカチになった靭帯が、立ち上がるときに急に伸びて、仙骨に強い緊張が伝わります。
これがズキッとした痛みの原因。
②筋肉がビックリする
縮こまった筋肉が急に伸びると、筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)が
「うわっ!」って反応して、反射的に緊張。仙骨周りに余計な力がかかります。
③関節がちょっとずれる
座っている間に潤滑液が減って、仙腸関節がスムーズに動かなくなります。
立ち上がるときに摩擦が増えて、関節が微妙にずれて仙骨にストレスが。
Foleyさん(2006年、『American Journal of Physical Medicine & Rehabilitation』)は、
この微小なずれが痛みを引き起こすって説明しています。

4.3 体の中で何が起こってる?
科学的に見ると、こんな体の反応が仙骨痛につながっています
①血が流れにくい
長時間座ると、仙骨周りの血流が悪くなって酸素が足りなくなります。
すると、乳酸とかがたまってきて、立ち上がったときに
急に流れ出すと痛みを感じるんです(Cohenさん、2009年、『Pain Medicine』)。
②小さな炎症
圧力で靭帯や関節に小さな傷ができると、炎症物質(IL-6とかTNF-α)が少し出て、
立ち上がるときにそれが刺激されて痛みが(Cohenさん、2013年)。
③神経が敏感に
仙骨の周りにある神経が、機械的なストレスや化学的な変化に反応。
立ち上がるときに「痛い!」って信号を脳に送ります。
「ポイント」
長時間座ると仙骨にじわじわ負担がたまり、立ち上がるときの
急な動きでそれが爆発して痛みになるんです。


5. 動き出す時に仙骨に痛みが生じるメカニズム
5.1 動き始めの仙骨への負荷
立ち上がった後、歩き始めたり体を動かし始めたりするときも、
仙骨に痛みが出ることがあります。これは、静かな状態から動き出す瞬間がポイントです
①関節が急に動く
仙腸関節って、ほんの少ししか動かないんですが、動き出すときに
その微妙な滑りや回転が急に求められます。
座りすぎで硬くなった靭帯や筋肉が抵抗して、仙骨に負担が(Vleemingさん、1996年)。
②筋肉が慌てる
縮こまった大殿筋やハムストリングが急に伸びると、
筋肉が「何!?」って緊張。
Panjabiさん(1992年、『Journal of Spinal Disorders』)によると、
この緊張が仙骨周りに余計な力をかけます。
③バランスが崩れる瞬間
動き出すとき、上半身と下半身が連動する一瞬、仙骨がちょっと不安定に。
これが関節や靭帯に急な負荷をかけます。

5.2 体の中の反応
動き出すときも、座りすぎの影響が体の中でこんな風に響きます
①エネルギー不足
座っている間に筋肉のエネルギーが減って、動き出すときの急な要求に追いつかず、
筋肉に小さなダメージが。乳酸がたまって痛みを(Menseさん、1993年、『Pain』)。
②炎症がピリピリ
座っている間にできた小さな傷が、動き出すときに刺激されて、
炎症物質が出て神経が敏感に(Basbaumさん、2009年、『Cell』)。
③硬さが邪魔
硬くなった筋肉や靭帯が急に動くと、組織に小さな裂け目ができて、それが痛みに。

5.3 神経が感じる痛み
①神経が過敏に
座りすぎで神経が敏感になってて、動き出すときのちょっとした刺激でも
「痛い!」って反応(Juliusさん、2001年、『Nature』)。
②脳が強調
動き始めの急な信号が脊髄で増幅されて、脳に「仙骨が痛い!」って強く伝わります
(Woolfさん、2011年、『Nature Reviews Neuroscience』)。
「ポイント」 動き出すとき、仙骨は急な動きに追いつけず、硬さや炎症が痛みを引き起こすんです。


まとめ:仙骨と向き合おう
仙骨は、背骨と骨盤をつなぐ大事な骨で、重さを支えたり動きを調整したり、
神経を守ったりしています。
その重要性は、体の安定性や衝撃吸収にあって、私たちの毎日を支えてくれています。
でも、長時間座ると仙骨に負担がかかり、立ち上がったり動き出すときに
痛みが出ちゃうんです。
それは、圧力や硬さ、血流の変化、炎症、神経の反応が絡み合った結果。
デスクワークが多い現代人にとって、仙骨の痛みは身近な問題ですよね。
この仕組みを知ることで、自分の体ともっと上手に付き合えるかもしれません。
次回は、この痛みへの対策も考えてみますね(๑•̀ㅁ•́๑)✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)

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安部元隆
専門家

安部元隆(理学療法士)

GENRYU式 綜合整体

科学的根拠に基づいた知見と臨床経験から得られた知見を組合せ「根本原因を探し、戻りが少ない治療法」『GENRYUメソッド』を提供しています。問題点をキチンと細分化して捉え、1つ1つその問題を解決します。

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