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安部元隆プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

腰痛改善に効果的な「ヒップサークル」。その具体的な方法を解説!

安部元隆

安部元隆

テーマ:腰痛



こんにちは、GENRYUです(^^)
動作開始時の痛みや長時間同一姿勢での腰痛に悩まされている方、
とても多くいらっしゃると思います。
この腰痛に対して、特定の筋肉や筋膜をマッサージやリリースしたり、
ストレッチで対応されていると思いますが、それでも腰痛が中々改善しない...
今回はそんな腰痛に効果的なエクササイズといわれている「ヒップサークル」に焦点をあて、
その方法と適応を深堀りしていきたいと思います。

「ヒップサークルと腰痛の関係」
1. ヒップサークルが腰痛に与える効果
ヒップサークルは骨盤を動かすエクササイズであり、腰痛の予防や改善に
直接的・間接的に寄与しています。主な効果は以下の通りです
①筋肉の柔軟性向上と緊張緩和
関連筋肉: 腸腰筋、ハムストリングス、殿筋群、腰方形筋など。
効果: これらの筋肉が硬いと骨盤が歪み、腰椎に負担がかかる。
ヒップサークルで筋肉が緩むと、腰への過剰なストレスが軽減される。
例: 長時間座ることで硬くなった腸腰筋が伸び、腰椎の前弯(反り腰)が調整される。
②骨盤と脊柱の連動性改善
メカニズム: 骨盤がスムーズに動くと、腰椎の動きが自然になり、特定の部位に負担が集中しにくい。
効果: 腰椎の可動性が向上し、動きの硬さが原因の腰痛(例: ぎっくり腰リスク)が減少。
例: 骨盤の動きが滑らかになると、立ち上がりや前屈時の腰の違和感が減る。
③体幹の安定性強化
関連筋: 腹横筋、多裂筋、腹斜筋。
効果: ヒップサークル中、コアが活性化され、腰椎を支える力が強まる。
これにより、姿勢不良による腰痛が予防される。
例: 弱いコアが原因の慢性腰痛が、ヒップサークルで安定性が高まることで軽減。
④血流促進による回復効果
メカニズム: 骨盤周辺の血行が良くなると、腰部の筋肉や組織への酸素供給が増え、
炎症や疲労が回復しやすくなる。
効果: 筋肉のこわばりや軽い炎症が原因の腰痛が和らぐ。
例: デスクワーク後の腰の重さが、血流改善で軽減。


2. ヒップサークルができない場合と腰痛の関連性
ヒップサークルがうまくできない(骨盤の動きが制限される)場合、
腰痛が発生・悪化するリスクが高まります。その理由と影響は以下の通りです
①筋肉の硬さと骨盤の歪み
原因: 腸腰筋やハムストリングスが硬く、骨盤が前傾または後傾したまま固定される。
影響: 腰椎に不自然な負荷がかかり、慢性的な痛みや急性腰痛(例: ぎっくり腰)が発生しやすくなる。
例: 骨盤が動かないと、腰を曲げる動作で過剰に背中が丸まり、痛みが誘発される。
②股関節の可動域不足
原因: 股関節が硬いと、骨盤の動きが制限され、代償として腰椎が過剰に動く。
影響: 腰椎の過剰な動きが椎間板や筋肉に負担をかけ、腰痛を引き起こす。
特に椎間板ヘルニアや筋膜性腰痛のリスクが上昇。
例: 股関節が硬い人が前屈すると、腰に負担が集中して痛む。
③体幹の弱さ
原因: コアの筋力が不足し、骨盤を安定させられない。
影響: 腰椎が不安定になり、重い荷物を持ち上げる際や長時間立つ際に痛みが出やすくなる。
例: 体幹が弱いと、骨盤がグラつき、腰に慢性的な張りを感じる。
④姿勢不良の悪化
原因: 骨盤が動かないと、猫背や反り腰が固定化される。
影響: 腰椎のカーブが不自然になり、筋肉や靭帯に持続的なストレスがかかる。
これが腰痛の慢性化を招く。
例: 反り腰が続くと、腰椎前弯が強まり、下部腰痛が発生。


3. 科学的視点とエビデンス
研究の示唆: 骨盤と股関節の可動性を高めるエクササイズが腰痛軽減に有効であることは、
複数の研究で支持されています。
例えば、2015年の研究(Journal of Physical Therapy Science)では、
股関節柔軟性向上プログラムが慢性腰痛患者の痛みを有意に減少させたことが報告されています。
メカニズムの裏付け: 骨盤の動きが制限されると、腰椎のバイオメカニクスが乱れ、
筋肉や関節に過剰な負荷がかかることが知られています(Clinical Biomechanics, 2002)。
ヒップサークルはこれを調整する役割を果たします。
「ヒップサークルと腰痛の具体的な関係性まとめ」
①腰痛改善への貢献
ヒップサークルは、骨盤周囲の筋肉を緩め、股関節と腰椎の動きを調和させることで、
腰痛の原因(硬さ、歪み、不安定性)を解消します。
特に、「筋膜性腰痛(筋肉のこわばりが原因)や姿勢性腰痛(長時間座るなど)」に効果的。
定期的に行うことで、腰痛の予防にもつながります。
②できない場合のリスク
ヒップサークルができない場合、骨盤の動きが制限され、腰に負担が集中する。
これが急性腰痛(ぎっくり腰)や慢性腰痛の引き金になり得ます。
特に、デスクワークや運動不足の人では、骨盤の硬さが腰痛を悪化させる傾向が強い。
③実践的なアドバイス
腰痛がある場合のヒップサークル
開始前の準備: 腰痛が強い場合は、無理に大きく動かさず、小さな円から始める。
先に腸腰筋ストレッチで筋肉を緩めておく。
頻度: 1日5〜10回、痛みのない範囲で。毎日続けることで効果が現れやすい。
注意点: 痛みが悪化する場合は中止し、医師や理学療法士に相談。
④ヒップサークルができない場合の対処
前述のエクササイズ(例: 腸腰筋ストレッチ、クラムシェル)をまず行い、
骨盤の可動性を少しずつ高める。
腰痛が慢性化している場合は、コア強化(プランクなど)を並行して行うと効果的。

4.ヒップサークルの具体的な方法
ヒップサークルの具体的な手順と方法を、初心者でも分かりやすく、
かつ効果的に実践できるように解説していきます。
骨盤をスムーズに動かすためのポイントや注意点も含めて説明するので、ぜひ試してみてください。
「ヒップサークルの基本概要」
目的: 骨盤と股関節の柔軟性向上、体幹の安定性強化、腰痛予防や血流促進。
所要時間: 1回あたり約1〜2分(10回程度の円運動)。
頻度: 毎日1〜2セットが理想。慣れたら回数を増やすことも可。
ヒップサークルの具体的な手順と方法
①準備(スタンスと姿勢)
姿勢
椅子に座ります。
背筋を伸ばし、胸を軽く張る(肩は力を抜く)。
両手を腰に置く(動きを意識しやすくするため)。
ポイント: 骨盤がニュートラルな位置(前傾しすぎず、後傾しすぎず)になるよう意識。
鏡を見ながら確認すると良い。
②基本のヒップサークル(時計回り)
手順:
前方へ: 骨盤をゆっくり前に押し出す(お腹を突き出すイメージ)。腰が反りすぎないよう注意。
右側へ: 骨盤を右にスライドさせる(右のお尻が軽く突き出る感覚)。
後方へ: 骨盤を後ろに引く(お尻を突き出すイメージ)。背中が丸まらないよう胸を保つ。
左側へ: 骨盤を左にスライドさせる(左のお尻が動く感覚)。
これを連続して滑らかに繰り返し、円を描く。
回数: 時計回りに10回。1周あたり約2〜3秒のペースでゆっくり。
イメージ: 腰にフラフープを回しているような感覚で、骨盤全体を動かす。
③逆方向(反時計回り)
手順:
今度は左側からスタートし、後方、右側、前方へと逆方向に円を描く。
動きは時計回りと同じく、滑らかで自然に。
回数: 反時計回りに10回。
ポイント: 左右対称に動かすことで、筋肉のバランスが整う。
④終了と調整
終了姿勢:
手を下ろし、数回深呼吸してリラックス。
調整: 動きが硬いと感じた場合は、円を小さくしてスタートし、慣れるにつれて大きくしていく。
⑤ヒップサークルのポイントとコツ
・ゆっくり丁寧に
 速く回すと筋肉が緊張し、効果が薄れる。1周2〜3秒を目安に。
・コアを意識
 お腹に軽く力を入れ、体幹を安定させると腰への負担が減る。
・上半身は固定
 肩や頭が一緒に動かないよう、骨盤だけを孤立させて動かす意識を。
・呼吸を忘れずに
 自然な呼吸を続け、息を止めないように。
⑥初心者向けの簡単バージョン
もし基本のヒップサークルが難しい場合、以下の方法で始めると負担が少ないです
・座った状態で:
 バランスボールに座って行ったり、お尻の下にクッションなどを敷き、
 骨盤が動きやすい状況を作って頂けると、動きが出しやすくなります。
 椅子に浅く座り、背筋を伸ばす。
 骨盤を前、右、後、左と小さく動かし、円を描く。
 10回ずつ左右行う。
・四つん這いで:
 両手と膝を床につけ、背中を平らに。
 骨盤をゆっくり回す(動きが小さくてもOK)。
 10回ずつ左右。
⑦注意点
痛みがある場合: 腰や股関節に痛みを感じたら無理せず中止。
動きを小さくするか、準備ストレッチ(例: 腸腰筋ストレッチ)を先に行う。
姿勢の崩れ: 背中が丸まったり反ったりしないよう、鏡や壁を目安に確認。
過度な期待を避ける: 1回で劇的な効果は出ないので、継続を意識。
⑧ヒップサークルの進め方例
1日目: 時計回り5回、反時計回り5回(小さめの円で慣らす)。
1週間後: 10回ずつ、円を少し大きく。
1ヶ月後: 15〜20回、動きを滑らかに意識。

ヒップサークルはシンプルですが、正しいフォームで行うことで効果が最大化します。
鏡を使いながら練習すると、より感覚がつかみやすいです。
上記の手順でご自身にあったレベルで少しずつ実践して頂くと、
効果が高いエクササイズが出来てきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね(๑•̀ㅁ•́๑)✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)

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安部元隆
専門家

安部元隆(理学療法士)

GENRYU式 綜合整体

科学的根拠に基づいた知見と臨床経験から得られた知見を組合せ「根本原因を探し、戻りが少ない治療法」『GENRYUメソッド』を提供しています。問題点をキチンと細分化して捉え、1つ1つその問題を解決します。

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