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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

大学院受験専門予備校としていただく疑問点

2023年2月24日

テーマ:京都コムニタスとはどんな塾か?

コラムカテゴリ:スクール・習い事

心理系大学院進学を希望する人を対象に院ナビを開催します

2月26日に心理系大学院を目指す方を対象にした院ナビを開催しますが、それもあってか、最近、「大学院受験のための予備校ってどんなものですか?」という質問をいただきます。20年間京都コムニタスを運営してきても、いまだに毎年のようにこの質問を受けますし、大学に訪問して、先生方とお話させていただいても、やはり「そんな予備校があるんですね」と言われることも少なくありません。もっと頑張って広報します。

カリキュラム制ではなく個人に合格まで寄り添う

とはいえ、大学院受験や編入学受験を専門に取り扱っている予備校は非常に少ないと思います。大手予備校の組織の一つであったりとか、元々大学受験予備校が、手を広げたとか、そんなケースが多いようです。ですから、このような予備校の存在自体があまり知られていないという現状もあり、まず質問としてよく受けるのが、
「授業のカリキュラムはどうなっているのですか?」
「4月のいつからが開始ですか?」
というものです。
よく予備校では、4月1日から一年のカレンダーのようなものがあって、その予定にすべて従って進むという形式をカリキュラムと呼んでいるケースがあります。しかし、これは時代遅れです。コロナ以前はそういった大学受験系予備校もありましたが、コロナ禍において、融通のきかない「カリキュラム制」は、「予備校の都合」のために作られるものであって、受講する側にとっては、利益があまりありません。冷静に考えてみて、
「そのカリキュラムをこなしたら一体どうなるのだろう?」
という疑問はむしろ私たちの方が持っています。
私は
「そんな予定通りに授業だけ受けて賢くなるなら苦労するかいな」
と思っています。大学受験予備校がよく言うのは、カリキュラムは「目安」「ペースメーカー」のようなもので、あとは自分でどれだけ勉強するか(努力するか)です。

京都コムニタスは創業時からカリキュラムは設定していません。随時入学制をとっており、いつからでも勉強が始められる方法をとっています。近年では、看護大学を含む大学受験も推薦が重要になっています。いわゆる大学全入時代に入っていることは誰でも知っていますが、それでもこの記事は衝撃的で、不合格率はなんと1.7%です。私は団塊ジュニア世代ですから不合格率は40%をはるかにこえていました。時代が全く違うのは明らかです。ですから、旧態依然の制度は、コロナ禍によって吹き飛ばされてしまったと言ってよいと思われます。
京都コムニタスでは、創業時からカリキュラム制ではなく、個人にいかに寄り添うかを考えて運営してきました。これには定式はありませんから、常にアップデートしていかねばなりません。これが塾の成長にもつながると私は考えてきました。
合い言葉は「いつも生徒の利益を最優先に考える」「常に柔軟であること」「生徒に利益のある融通無碍であること」です。そのとき在籍する生徒によって、私たちの行動が決まり、一人たりとも同じ行動になることはありません。京都コムニタスでの学習は生き物と捉えています。

講師の質は良くて当たり前

大学院受験や編入受験の予備校を探す際に、気になるのはやはり講師だと思います。私たちのような塾や予備校の講師は、生徒の研究方法や専門能力に多大な介入をすることがあり、強い影響力を持ち得ます。特に私は影響力が強いので、むしろ自重が必要なくらいです。しかし、重要なことは塾生が、一定の成果を持って、次の進学先で活躍できることですので、その目的はブレないようにする必要があります。京都コムニタスの講師は主任を筆頭にOBが多くいますが、彼らも20年近く講師をしていますので、ベテランの域に入っています。当塾講師はベテラン揃いですので、教える能力、経験については申し分ないと自負します。もちろん、心理学担当者は臨床心理士と公認心理師の両資格を保持しており、臨床経験も豊富です。また、主任はとある臨床心理士会の理事になり、偉い人になっています。喜ばしいような、諸行無常なような気がしますが、幅広く活躍できている成功例がいる、ということも重要だと思います。

大学院予備校といえば過去問??

大学院受験予備校に対して、最もと言ってよいほどよく聞かれることがあります。それは過去問に関する質問です。過去問は予備校が保有する情報としては必要なものです。しかし、過去問はたいていの大学は自分で取り寄せることができます。したがって、我々が保有している、と自慢げに言える過去問があるとすれば、閲覧しかできない(コピー不可で書き写ししかできない)ような大学か、あるいは非公表の大学ということになります。
我々もそういった大学のうちいくつかは保有していますが、やはりすべてを確保することは難しい代物でもあります。では、そこまで過去問は重要な情報か、ないと絶対に合格できないか、というと、そうでもないと私は考えています。「あった方がいいもの」です。
過去問は過去のものであって、現在でも未来でもありません。いつも講演をすると言っているのですが、ある意味最も出る可能性低いものなのです。過去問から読み取るべき情報は、問題形式、例えば英語が全訳型であるとか、専門が3問でるとかといった程度です。よく傾向という場合があるのですが、あまり傾向と対策などは考える必要はありません。大学院の先生方はそんなことは考えずに作るケースが圧倒的に多いと思います。
ただ、心理学に関しては、全国の大学院の過去問をまとめて、問題集にすると、それはとても良質の問題集です。というのも、「どんな問題を出すのですか?」と、どの大学院の先生に聞いても、たいていの場合「基礎を出す」と答えられます。これはある意味当然かもしれませんが、逆に言えば、全国の大学院の入試問題は、180校あるそれぞれの大学の先生が考える「基礎」が詰まっているわけです。これはとても労力少なく手に入る良質の情報と言えます。難所は答えがないことですが、私たちはオーダーメイドコースにて依頼をいただいた学校の解説動画を作っています。

どのくらい見てくれますか?

この質問もよくいただきます。私たちとしては、「できるまで」「合格するまで」「願書提出日まで」で、これを総称して「最後まで」としています。「できるまで」とは、京都コムニタスの場合、書類作成、面接対策、小論文作成などは確実にできたという感触が残るまで作ってもらいます。またいつも受験前日まで小論文を書き直したり、面接のシミュレーションをしたりしています。この意味では、「添削」というようなやり方ではありません。
英語も過去問や授業でわからないところ、自分で使っている教材など、様々な英語を一緒に読み合わせをしていきます。これらは全部授業外の指導ということになりますが、別途料金がかかることはありません。以前にも書きましたが、この部分はとても重要で、塾や予備校に来ながら、「お金がかかるから、見てもらうのをやめよう」という発想に至る可能性は、生徒にとって不利益以外ありません。

それでも自習室は必要です

コロナ禍は塾や予備校のあり方を大きく変容させました。以前は当塾も自習室の開放はとても重視していました。当塾は塾生の滞留時間が長いので、皆さんマイスリッパとマイカップ持参で、自習室でご飯を食べたりと、当塾の生徒は基本的に授業がなくても自習に来るのが通常でした。しかし、コロナ禍以降、私の予約の大半において、皆さんオンラインを選択するようになりました。コロナ云々もありますが、多くの人にとって「そういうもの」になっていったのです。自習室も密を避けなければいけないので、予約制になりました。特に今の大学生はほとんどがオンライン授業で大学を過ごした人たちです。むしろ、今まであり方の方に違和感を覚えるかもしれません。
しかし、それでも私たちは自習室は設置しています。塾があいている時間帯は予約さえしていただければ、自由に使っていただけます。やはり、塾にコミットすればするほど合格率が高くなるのは、コロナに関係なく同じです。
私たちはこれからも塾生の利益と合格を追求した態勢に磨きをかけていく所存です。


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