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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

大人の学び直しとしての臨床心理士指定大学院受験

2022年3月27日

テーマ:確実に心理系大学院に合格する勉強方法

コラムカテゴリ:スクール・習い事

最近、「学び直し」や「再教育」が注目されています。コロナ禍もあってか、ここ1年で様々な学校に入る人が増えているそうです。当塾にも多くの社会人の方がセカンドキャリアとして、臨床心理士指定大学院を受験を目指して来られています。ここ数年は団塊ジュニア世代、40代後半くらいの方からのお問い合わせをいただきます。この世代は、就職氷河期の世代で、今の倍以上いますので、納得のいく進路を得られなかった人がたくさんいます。総じて、大学生の時に勉強をしていなかったから、学力に不安があると言われます。
40代に入ると、頑張ってきた人であるほど(私が思うにですが)、残りの人生を考えた時に、もっとああしておけば良かった、これをしておけば良かったと思うことが増えます。
この記事は2014年で40代、50代の社会人の後悔を述べたものですが、人生に満足している人で後悔していることの1位は勉強、人生に満足していない人の2位も勉強と、勉強が上位にランクインします。最近のものがこちらにありますが、やはり勉強や資格取得は上位にあります。これから、どんどん大人の学び直しが増えてくると思います。
40代、50代を気持ちよく生き抜くには、教養がどうしても必要になります。若いうちにはなかなか気づかないことなのですが、この年齢になると、教養の重要性がはっきりと見えてくるようになるのです。40代、50代と言えば、今は子育て世代ですが、それでも自分が学ぶことに投資をする人はたくさんおられます。育児をするにも、この情報過多の時代、余計にわからないことが増え、自分の判断力を磨くためにも、やはり教養が必要になってきます。

またこの学び直しを希望する人の多くは、昔ちゃんと勉強をしなかったからとか、今になって学ぶことの楽しさがわかったとか、そんな理由が多いと聞きます。京都コムニタスは開塾当初から「大人が勉強できる塾」を掲げてきました。学ぶことに不景気だとか、政治の混迷はあまり関係ありません。どんな時代でも人々の知的好奇心は尽きることはないと思います。今のロシアのウクライナへの侵略も、ただプーチンが異常者であるというだけではなく、ヨーロッパがロシアをどんな扱いを歴史的にしてきたかを見ると、何もロシアだけが悪いとは思えなくなってきます。
ウクライナに群がるアウトレイジというコラムを2月末に書きましたが、本当に何が正しいのかが、わからなくなります。というより、全員間違っているようにしか見えません。しかし、それだけでは何も変わりませんので、やはりどうすべきかを他人事ではなく、自分たちにも無関係ではないと考えていくことが重要ですし、ウクライナを知る教養が求められます。私たちはそんな大人の人たちが、目的意識を持ってさらなる高みを目指すことを全面的に支援できるように日々スキルを磨いています。また、大人になると意外に「人から習う」ことに飢えています。ですから私は塾生から「この年になって勉強になった」と言われるとすごくうれしい気持ちになります。これからも学びたい大人のお役にたてたらと考えております。

大人になってから勉強をすることは大変だという思い(込み)は、社会人の方々に多いようです。確かに、ある程度年齢を重ねると、社会的背景が確立し、やらねばならないことが増え、勉強にさける時間の確保が難しくなってきます。しかし、私は常々言っているのですが、学ぶこと自体に年齢は関係ありません。勉強している本人は痛切に感じているかもしれませんが、個人差はあれども学んだことは簡単に劣化しませんし、ある意味都合よく記憶力だけが低下することもありません。最近のある雑誌の表紙に「学習しないと生き残れない」という刺激的なフレーズが書いてあるのを見ました。年齢を重ねても、意欲さえあれば、いくらでも新しいことを学べます。京都コムニタスに来られる方も、約半分は社会人の方です。
「どうしても学問的、科学的視点が欲しくなった」
「現場で、エビデンスを出せと言われても、出し方がわからない」
「語学をもっと学びたい」
「大学にしかないような、高度な機材を経験したい」
など諸々の理由で、受験を決意されます。

スポーツの場合は、そうはいきません。体力は一流スポーツ選手でも、40歳を過ぎれば確実に低下しますし、そこから新しいスポーツを始めるのも至難です。しかし、学ぶことに年齢制限はありませんし、分野の制限もありません。定年してから新しい言語を学ぶ人もいます。プロを目指すかどうか、少しかじった程度でやめておくかも自由です。50になって医師や弁護士になった人もいます。私たちが手がける臨床心理士は、40代から学び始めても、特に遅いということはありません。やはり今は大人の学び直しの時代と言えます。いくつになってもモチベーションを保ち、常に新しいものを獲得し、自らのスキルアップを図る意思を持ち続けることが大事なのだと思います。



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