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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

阪神大震災から25年

2020年1月17日

テーマ:雑感

コラムカテゴリ:スクール・習い事

毎年書いていますが、1月17日は阪神大震災のあった日です。6千人を超える犠牲者が出た、当時としては未曾有の大惨事でした。まさか、神戸がこんなことになるなんて・・という声が至るところで聞かれました。その後、これを契機に、防災、避難、耐震、こういった取り組みにもつながり、臨床心理士が活躍を始めたことは周知のことになっています。それでも、さすがに25年もたつと、風化が心配されるようになってきました。私が小学生のころ、戦争が終わって、40年などと言っていた記憶がかすかにあります。もちろん、小学生の私には他人事でした。それでも語り継がれていくことで、戦争を全く知らない人の心にも少しは刻まれるものだというのは、大人になってから気づきました。
大学の授業で、震災のことを少し話しました。今の大学生はもはや阪神大震災の時には生まれていない世代で、完全に歴史上の話です。うつろう世の中にあって、震災の記憶も少しずつ、薄れてきますが、それは無理からぬことです。ですから、若い人たちには、今、ここをどう生きるか、ということを常に話しています。仏教も過去を思うな、未来を願うな、と言います。私たちはよくつながりもしない過去と未来をつなげて不安や怒りを感じます。例えば、阪神大震災があったからといって、南海トラフがあるということに直結はしません。おそらく種類の違う地震なのだと思います。でも、阪神大震災の教訓は、仮に別の大震災が起きた時に、人々は心の構えを取ることができます。愚か者の政治家は回避できる戦争をわざわざしようとしていますが、天災は回避は不可能です。普段から、今、ここで備えておくことが過去の教訓を活かしたことになるのです。過去にどんな生き方をしたかは、今に影響はあるかもしれませんが、未来に影響があるとは言えません。未来は過去の積み重ねではなく、今の積み重ねです。過去の積み重ねは今に連なります。要するに今、ここが大切ということです。震災を歴史でしか知らない若者に贈った言葉です。



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