コラム
労務で一番大切なことは「労使の対話」
2020年2月19日
「労務で一番大切なことは何でしょうか」
とあるセミナー後の懇親会で参加者から質問を受けました。
労務担当者の皆さんはどのように答えますか?
いろいろな回答があると思います。
手続ミスをしない、正しい給与計算、就業規則の作成、人事制度、
従業員のモチベーションアップなど。。。。
どれももちろん大切です。
ちょっと考えましたが、私はこのように答えました。
「労使の対話です」
長年、人事労務の仕事に携わってきて、
いろんな施策を提案してきました。
そして、施策が上手くいく会社は労使の話し合いの場と時間を
しっかりを設けていることに気が付きました。
ここでいう「施策が上手くいく」というのは、運用が継続していることを言います。
例えば、人事制度は分かりやすいのですが、
導入しても1年くらいで運用ができていない会社があったりします。
このような会社は人事制度の導入段階で、
従業員との対話ができていないことが多いです。
従業員説明会を開いていないなど。
労務は、人を対象にしています。
人には感情があるので、理屈は分かっても、感情で拒否することもあります。
そのため、従業員のことを考えて使用者側がアクションを起こしたとしても、
従業員側にはその意図が正しく伝わらず、感情的に拒否されるケースもでてくるのです。
「なんかまた社長がやろうとしてるけど、負担増えそうで嫌やなあ」とか。
その原因は使用者側の一方向的なコミュニケーションにあります。
双方向のコミュニケーション、「労使の対話」が労務では一番大切です。
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