コラム
今の人手不足感のある時期に会社が取り組んでおくべき人事労務施策
2019年11月26日
帝国データバンク「人手不足の解消に向けた企業の意識調査」によると、
正社員では依然として人手不足感があるが、
非正規社員では人手不足感が若干弱まっている、
という。
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p191105.html
しかしながら、企業を日々訪問していて感じるのは、
私自身はあまり人手不足感が解消されているようには思えません。
特に中小企業では、募集しても1件も問合せすらない会社もあります。
そのため、そのような会社には、
「今いる社員に逃げられないようにしましょう」と
アドバイスしています。
例えば、採用にかけるコストを、教育に回すのです。
確かに人手不足の中で、教育にかける時間を確保することは困難かもしれません。
しかし、現有社員の自律性や能力を高めることは、労働生産性を高め、
人手不足感を解消してくれる要素となりえます。
あるいは、労働環境の整備を今のうちに行うのです。
働きやすい職場づくりを率先して行うことで、
社員が安心して働ける会社づくりを行います。
「率先して行う」というのは、法律以上の内容の環境整備ということで、
例えば、50人未満の会社では法律上義務ではないストレスチェック制度を導入して、
従業員のメンタルヘルス対策を行う、などです。
今であれば、対応している助成金などを活用することもでき、
社員の満足度にもつながります。
以上のように、
社員教育を充実させたり、労働環境の整備を行うことを
今の時期に行っておくことが大切です。
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