コラム
組織の課題は「対話型手法」で解決を。
2019年9月16日
例えば、「離職率が高い」という課題があったとします。
その際、この課題の解決方法として、
原因を追究していくことももちろん大切です。
「有給がとれない」
「長時間労働」
「課長の指導力がない」
「同僚の協力が得られない」
「そもそも辞めるような人を採用した人事が悪い」
ただ、この原因追求型の課題解決方法では、
時には犯人探しになってしまったりして、組織内の関係性が悪くなることもあります。
会社をより良くしていこうとしているのに、
かえって社内の雰囲気が悪くなるというのは、非常に残念です。
そして、原因(犯人)以外の人たちは、「自分たちは関係ない」という
受け身の関係性に陥りがちです。
そこで、このような人に関わる課題を解決する方法としては、
対話型の方がよいと思います。
対話型手法の中にアプレシエイティブ・インクワイリー(AI)というものがあります。
このAIは、あくまでも個人や組織の「強み」や「資源」に焦点をあてて
解決方法を探っていく、というものです。
このAIの特徴としては、参加者に主体性やポジティブな感覚が生まれることです。
もしも、人事労務関係でなかなか課題解決につながらない場合、
「なぜできないんだ」という問いから始めるのではなく、
「離職率が低い職場の特徴は何か」「どんな人が残ってくれているか」
「離職率が改善されたらみんなどんな働き方をしているか」等、ポジティブな問いから
対話を始めてみるのもよいと思います
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