「会議の効率化に向けた具体的取組み」を考えてみる

庄司英尚

庄司英尚

テーマ:働き方改革 労働時間削減 

経団連の行った「2017年人事・労務に関するトップ・マネジ
メント調査結果」の中で「会議の効率化に向けた具体的取組み」
という興味深い調査項目があり、その内容について少しだけ発表しています
ので今回は会議の効率化に向けて何をすべきか考えてみたいと
思います。

そもそも会議というとどうしてもネガティブイメージが強いですよね?

それは過去の経験からくるものであるが、斬新な会議などもベンチャー企業
などでは行われていて、会議というか部署をまたいだミーティングが
イノベーションをうみだしたりすることも多いのでそれこそ会議は当事者たち
次第で大きく変わるものだと思います。

さて会議の効率化には、議事録の廃止も検討しないといけない時代なのか
もしれません。

今回の経団連の調査結果によると、会議効率化のために既に実施している
事項のトップ3は以下のようになっていて納得感ある回答でした。

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1位 テレビ会議等の導入 83.8% 

2位 資料の事前送付   70.5%

3位 実施目的の事前周知 69.4%

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一方で各施策の実施企業のうち、「着実に成果を出している」という
事項のトップ4だけをみると以下のとおりとなっています。

ずばり成果が高いものを実施している率は低く、本来成果があるだろうと
思われることができていないといえます。
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1位 議事録の廃止 75.0%(実施率5.2%)

2位 会議の進め方に関する研修の実施 73.8%(実施率9.1%)

3位 資料体裁の変更、構成・分量の標準化 41.1%(実施率34.1%)

4位 ペーパーレス化 27.7% (実施率 55.2%) 
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私などは客観的には会議の進め方に関する研修の実施などは
本当に必要だと思うわけです。中小企業に大手企業から
転職してくる人はこういうところにもギャップがあったりするかも
しれません。ワンマン社長が2時間ほぼ1人で話すだけの会議という名の
説教講義があるような会社もあるわけで、そうなると働く側が生産性
うんぬんではないと思います。

■経団連「2017年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2018/004.pdf

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庄司英尚
専門家

庄司英尚(社会保険労務士)

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

プロフェッショナル集団として学び続け、サービス業であるということを忘れず、何事にも全力で取り組みお客様の悩みを解決し、最終的には業績アップに貢献できるよう日々努力します。

庄司英尚プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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