猫の手 採用 からの脱却
「最近、リファラル採用が熱いね」、「やっぱりリファラルで決めたい」
などという会話が頻繁にあるかないかは別として今、少し増加傾向に
あるリファラル採用。
ところでその 「リファラル採用」という言葉の意味をご存知ですか?
リファラル採用とは、社員に人材を紹介・推薦してもらう採用手法のことをいいます。
企業文化にマッチした人材を採用でき、定着率も高い
傾向にあるので企業側にとっては大きなメリットとなっています。
エン・ジャパン株式会社のアンケート調査で(501社から回答。その8割は中小企業)
したところ、リファラル(社員紹介)による中途採用を実施しているかの質問
に対して、62%の企業が実施していることがわかりました。。
リファラル採用を実施している企業に、理由を伺ったところ、
第1位は「社員紹介で採用した社員は、入社後に定着・活躍しやすいため」(59%)
第2位は「採用コストを下げるため」(56%)
第3位は「採用成功の確率が高いため」(51%)
第4位は、「採用ミスマッチを防ぐため」(44%)となった。
デメリットについては、「不採用による、紹介した社員と応募者の関係悪化」(53%)
をあげる方が多かったです。紹介する社員側も神経をつかうところであり事前によく
説明しておかないとトラブルになる可能性があるし、社員として推薦するといっても
一緒に仕事をしたことがあったからといってその内容や性格、能力的なものは
時間がたてば変わってしまうものであてにはならない。
昔は同期で一緒にバリバリ活躍していたけど、その後あんまり成長していなかった.
引っ張ったのはいいけど期待外れ。リファラル採用で会社に推薦した責任を感じて
しまったりすることはきっとあるはずです。それぞれの信頼関係とはいうが
ヒトの能力や会社との相性なんてわかりにくいものです。
調査結果によると実施している企業に、リファラル採用が成功した場合、紹介した社員へ
インセンティブを支給しているか伺ったところ「支給している」という回答は44%。
具体的な支給額は「3万円~10万円」が52%で最多、「3万円以内」(28%)が
続いており、中には、50万円以上支給しているという企業もあり、0円のところも
あるのでその差は大きいといえます。
採用コストが大幅に削減できるとしたら、それを社員に還元できるようにする
ためには制度としてしっかり構築し、それらをうまく運用できるようにすべきで
あるというのが私の意見であります。
社員がインセンティブ目的でリファラル採用に時間を使いすぎても困りますが、
自分の会社がいい会社だと本気で思わなければ、なかなか勧誘はできないし
自分が辞めたりする予定がないからこそ、社員採用に力を貸してくれるような
人材は本当に感謝するとともにインセンティブはそれなりに支給すべきと思います。
エン・ジャパン株式会社「リファラル採用(社員紹介)意識調査」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2017/11266.html