勤務時間内の喫煙「1日何回、何分以内」なら許されるのか?
部下が勝手に休日である5月の連休に一人だけ
許可なく出勤して仕事をしていたことが発覚し注意したのですが、
タイムカードも打刻していないし、自己責任で来ただけなので、
いろいろ文句を言われたりしたくないとかなり不満のようです。
昔は、このような熱い社員が、連休明けに仕事を楽にするた
めに自分の判断で出社し、効率よく仕事をこなしていることを
都合よく解釈し、出社しているのを上司も黙認して、逆に評価して
いることもありましたが、いまは、そのような労務管理は許されません。
労働時間とは、労働者が使用者の指揮命令下におかれ
ている時間のことをいいます。
無許可の休日出勤等であっても、上司が黙認していたと判断された
場合には、業務時間にあたることになりますので、いくら
タイムカードは押さなくても、自分の責任であったとしても、仕事が
たまっていて、やらざるを得ないことが、わかる状況であれば、
それは当然ながら労働時間です。
平日も夜10時、遅い時は終電まで働いても終わらないような
仕事があるということで、やむを得ず休日にカバーしようとして
無許可で働いていた本人を叱るのは、無理がありますが、上司側も
状況がわかっていたなら、対応策を考えなければなりません。
また自己責任で勝手にきただけといっても会社は、従業員の労働
時間を適切に把握して管理すべき責務があります。従って、上司が部下
の不必要な休日出勤を止めたり、やむを得ず特別に許可をしたりすることを
はっきりしなければいけません。許可は事前に申請してもらい
記録として承認の事実を残すことです。
そのためにも部下とのコミュニケーションを密にして
仕事の状況を把握しようとしなければなりません。
なお無許可の休日出勤で、通勤災害、業務災害などの
事故にあったときに、労災として認められるかどうかは
状況にもよるので会社としても大切な従業員のことを
考えて、正しい労務管理をしないといけないことを
理解してもらいましょう。
一部参考 弁護士ドットコム
自己責任で「休日出勤」したら上司に怒られた! 勝手に働いたらダメな理由
https://www.bengo4.com/c_5/n_6043/