大和ハウスのパワハラ訴訟:東京高裁で和解 大和ハウスが解決金 /新潟
職場でのパワーハラスメントは、大きく分けると6種類ありますが
その中の1つである女性の職場独特の、「隔離、仲間外し、無視」
は、かなり深刻で男性の上司もかなり悩んでいるケースが多いです。
私が過去に聞いたことのある事例(一部脚色)
女性の従業員が9割以上で管理職に男性が少しいる社員100人程度の
職場での出来事です。
ある課の女性5人のグループは、仲がとてもよく、成績もチーム
として優秀でお昼ご飯なども仲良くみんなで食べに行っていたのですが、
ある日を境に、一番若い最近入社した女性社員Aさん1名だけを仲間外れ
にして、食事にも一緒に行かなくなり、みんなが、Aさんの存在を無視する
ようになり、あいさつもせず、仕事に必要な連絡もまわさなかったり
して仕事に支障が出ています。
どうやら女性たちの間で何かあったようなのですが、上司B課長も
明らかなこの変化に気づかないわけもなく、どうしようか考えて
いたのですが、どこから手をつけていいかわからないようで困っています。
さて、B課長はどこから手をつければいいかを考えてみます。
この1名を除いた女性4名がハラスメントの加害者となっている
ということが明らかです。意識がないかもしれませんが、これこそ
立派なハラスメントです。本人からの申し出はないのでどう対応するか
難しいのですが、このままでは被害者がそのまま退職することになって
しまい、チームの成績にも影響が出そうですし、組織としても大きな
問題になります。
今回の事例は、ハラスメントの類型の3番目
隔離・仲間外し・無視に該当します。
人間関係からの切り離しはつらいもので、
実際の相談事例として下記のようなものがあると紹介されています。
・挨拶をしても無視され、会話をしてくれなくなった
・他の人に「私の手伝いをするな」と言われた
こういう仲間外れや上記の相談事例は、かなりあちこち
の職場で実際にたくさんあるものです。
今回の場合は、ずばり各従業員と平等にミーティングとして個別に
じっくり時間をとって話を聞くことが大切でしょう。
そこから問題解決をすることになりますが、会社側としては
まず、会社は労働者が働くための環境を安全・快適にして
おく必要があります。いわゆる職場環境配慮義務と呼んでいますが
大原則をしっかり理解したうえで、上司として適切な対応を
とるようお願いいたします。
しかし女性の妬みや嫉妬(男性でも一緒ですが)はすごいと
聞きますが、ちょっとした言動が誤解をあたえていたり、噂話
が大きくなって取り返しのつかないようなことになっていたり
することもあります。
今回は被害者が課の中でも一番若い従業員でせっかく仲良く
やっていたので、とにかく元の環境に戻せるように努力をしない
といけませんし、女性グループの各従業員にもこういうことは
ハラスメントにあたるから、まずいという意識をもってもらうためにも
従業員研修などをきちんと行い、組織人として正しい行動をとって
もらえるように変えていかなければなりません。
今回は、パワハラとして取り扱ってきましたが、実際には
最近の事例でいうとモラハラに該当するように思いますので
最近話題のモラハラについても理解しておきたいところです。
この男性課長も自宅で恐妻家の奥さんに気遣いして、会社で女性従業員
に気遣いして、長女には、「オヤジ臭が嫌だ」と言われて、俺が一番いろいろ
ハラスメント受けていてもう辛いという声が聞こえてきそうです。
職場だけでなく、社会にはさまざまなハラスメントがあふれています。
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