勤務時間内の喫煙「1日何回、何分以内」なら許されるのか?
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、週に4日働いて3日休む
「週休3日制」を10月から一部導入することを発表しました。
対象は、地域正社員で1万人のうち希望者。
そもそも地域正社員は、現時点で正社員の2割くらい。
今回1日10時間労働にすることで、週40時間労働は変わりません。
1カ月単位の変形労働時間制を採用し、週40時間労働を維持する
ので給与は変更なしです。対象は、地域正社員の2割程度を
見込んでいるが、実際どのくらい希望者が出るかは未定。来客が多い
土日などは基本的に勤務してもらうことになります。
休みが多くなることは歓迎する人も多いはずですし、従業員が
多様な働き方を推奨することは、企業イメージもよくなりますし
実際に介護や子育てにいかしてもらいたいという願いもあり
ますので今後どんどん変わっていき、採用の強みになるかもしれません。
社員の定着率アップさせる狙いはもちろんのことですが
やはり採用に苦戦しているなかで、間口を広げるためにも
こういった制度は必要で、店舗勤務だけでなく本部にも
将来適用予定ということですので、期待している人も多いか
もしれません。
あとは会社側からすれば、変形労働時間制を採用すれば8時間超えの労働に
残業代を支払わなくてもいいというのは大きいです。
やはり狙いはここだとずばり思いますがいろいろ工夫しているということです。
これだけ人数が多いと経費削減という目で見るともの
すごく効果はあります。
しかしながら、課題もあります。
1日10時間の労働はかなりハードで、週3日休みがあっても
そのせっかくの休みが疲労で家でぐったりしてしまうことに
なる可能性もあります。
そういう人は応募しないかもしれませんが、やってみてはじめて
わかることです。そうなると週休3日勤務制度が絶対におすすめの
制度とはいえませんが、店舗勤務だと比較的マッチさせやすい気がします。
社員同士が顔を合わせる機会は、少し減りますのでコミュニケーション
という点ではマイナスかもしれませんが、もともと店舗であれば
事務職に比べて仕事がみえやすいのでいいのかもしれません。
ちょっと個人的には気になりますし、社労士事務所だったらどうかなと
考えてみた次第です。1日10時間は、長いと思いますし、土日休みが
基本の業種には、なかなか難しいところです。
週休3日制度を先に導入したアルペンの
広報担当者は「増えた分の休日にスポーツをすることを勧めており
接客技術の向上につながっていると効果を語っているようですが
具体的なところはわかりにくいところです。
あとは人事評価制度がきちんと公平に運用されるかということ。
どこかで、週休3日勤務社員だから・・・。という考えが頭をよぎることが
ないようにしないといけないのですが、簡単ではないですね。
基本となる労働時間が一緒ですので、給与も一緒というユニクロの
制度であれば、とにかく当面の大きな課題は、なさそうです。
最近売上面で少し厳しいと言われている
こともあり、こういった発表は広告としての効果も期待できますので
今後も現場の人たちの声を聞くように心がけたい
ところです。
以下 産経新聞より 引用
カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、週に4日働いて3日休む「週休3日制」を10月から一部導入することが20日、わかった。介護や子育てと仕事を両立させることや多様な働き方に対応する狙いがある。
国内の「ユニクロ」約840店で働く転勤のない「地域正社員」約1万人のうち、本人が希望すれば週休3日を選択できる。来店客でにぎわう土日や祝日は原則出勤してもらい、それ以外の平日で3日休んでもらうことにする。
労働時間を1日単位ではなく、週や月といった一定の期間でとらえる「変形労働時間制」を活用することで、1日8時間の勤務を10時間に伸ばすため、週休2日の場合と給与水準は変わらない。
ファストリは地域正社員を現在の約1万人から1万6千人程度に増やす計画。人材確保や離職を減らし、採用した社員の定着率を高めるためにも新制度導入の効果を期待している。
地域正社員への導入で一定の効果が見られたら、本部などに勤める正社員でも週休3日を選択できるようにすることも検討を進める。
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