中年フリーターが増加傾向に

庄司英尚

庄司英尚

テーマ:契約社員・有期契約社員・臨時社員

少し前の毎日新聞の中年フリーター増加傾向
という気になるテーマについて気になる数値と傾向を
ざっくりと押さえておきましょう。

まず非正規社員は、約37,7%を占めています。
かなり大きなウェイトです。

34歳までの若年フリーターは減少傾向にあるようですが
逆に35歳以上の「中年フリーター」については増加に
歯止めがかかっていないとまとめています。

今後もまだまだ増加するのではないかと思われます。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部の尾畠未輝研究員
では、中年フリーターの数は90年代は130万人台で安定。
バブル崩壊から約10年が経過した2000年代に入ってから
目立って増え始め、15年には273万人に達していると分析
していますが、このような調査しにくいデータを試算していることに
は大変感心します。

毎日新聞の8月4日 データより 三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査

中年フリーター人数の推移




原因を分析すれば、さまざまであるが、就職氷河期にフリーターに
なってそのまま年をとりもはや若者ではなくなってきて、35歳以上になって
いる人が多く、正社員になかなかなれないということもあるし
本人の意欲にも関係していると思います。

これだけ人手不足が叫ばれていても、非正規社員
を中心に運営をするようなサービス業や飲食業など
が中年フリーターを積極的に正社員化しようとする動きは
まだまだあまり見かけません。

このような中年フリーターがさらに年を重ねると、社会保障の面
などでも心配なところであります。企業側も中年フリーターを
雇用する際には社会保険の加入義務がある労働時間の場合、
加入漏れがないよう、また本人の希望に関係なく適切な手続きを
絶対にしなければなりません。



8月4日の毎日新聞より

一部引用

 日本の非正規雇用労働者の数は、1990年代前半のバブル
崩壊後に経済が長期停滞した「失われた20年」の間に右肩上がりに増加し、
その数は2015年1〜3月期平均で1979万人と、労働者全体の37.7%に達している。


ここ数年は景気が比較的安定し採用環境も改善していることなどから、34歳までのい
わゆる「若年フリーター」はピークの03年からは減少している。

だが、90年代後半からの「就職氷河期」に直撃された世代を含む35歳以上の「中年フリーター」に
ついては増加に歯止めがかかっていない。年金・保険などセーフティーネットの強化や正社員へ
の転換を後押しする制度作りなどに社会全体で取り組む姿勢が求められている。

以下省略

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庄司英尚
専門家

庄司英尚(社会保険労務士)

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

プロフェッショナル集団として学び続け、サービス業であるということを忘れず、何事にも全力で取り組みお客様の悩みを解決し、最終的には業績アップに貢献できるよう日々努力します。

庄司英尚プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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