退職時に年次有給休暇の余っている日数分を買取る必要はありますか?
厚生労働省は、企業に対して社員の年次有給休暇の
消化を義務付ける検討に入りました。
日本経済新聞でもとりあげておりまして、大きな話題となっております。
現在は、労働者の請求によって企業は有給休暇
を取得するこを承諾し、休ませることになっています。
基本は請求があってですが、なかなか取得しにくいということも
あります。仕事が忙しいのもあるかもしれませんが
普通の会社なら雰囲気的に社員は有給休暇を
請求しづらく、取得率は5割を下回っています。
最近、退職時に一気に請求するケースがあって結構
困っている企業も多いのですが請求されてしまったら
それは後ろに延ばすことができないのですから仕方
ないですね。
厚生労働省は、長時間労働削減推進本部を設置し、
長時間労働の是正に力を入れていますが、その取り組み
の一環として、有給休暇消化の義務化を検討しているようです。
中小企業も含む全企業を義務化の対象とし、未消化の
社員が多い会社には、罰則規定も設け、2016年の
施行を目指しています。
大企業と中小企業の違い、必ずしも労働時間の減少には
ならないと私は思うのですが・・・。
当然、反対の声も多いと思いますので、どのあたりで
落ち着くのかが興味深いところです。
最後に日経新聞では、
厚労省調査では、働く人の66%が職場への
配慮から有休取得をためらっているとのことという
数値についてふれていました。
海外と有給休暇取得率を比較しても日本は低いので
何らかの改正が必要なんだという考え方はわからない
わけではないですが、ますます企業側に負担が重く
なるのではないかと思うとちょっと心配です。
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