勘違いワークライフバランス社員の悲劇
サンケイビズの注目のコーナー
【わが社のオキテ】がアップされましたので
ご紹介します。
今回は、大阪の会社の在宅勤務の事例です。
パナソニックの社内ベンチャーからスタートした際には
3人だけだったこの会社もこの7年の間に社員数24人に
成長しています。
株式会社SiM24
http://www.sim24.co.jp/index.html
この会社の特徴は、何といっても在宅勤務社員の多いということ。
多いというより4分の3だから、社員のほとんど。
だからといってマネジメントが大変かと思えば、それほどでは
なく、うまくやっている感じです。在宅勤務のメリット・デメ
リットはよくわかった上で互いの信頼関係を大事にし、時には
社長自らが直接話をすることを重視し物理的な距離を埋め合わせています。
在宅勤務は、無理とはじめから決めつける経営者もいますが
業務の内容により中小企業でも有効に活用することができることを
証明している企業の事例です。
参考になるところがあると思いますので是非ご覧ください。
(以下そのまま引用)
社員の4分の3が在宅勤務 うまくいくコツとは
電子機器の解析サービスを手がける「SiM24」は、24人の社員のうち、
4分の3にあたる18人が在宅勤務の女性社員。ワークライフバランス(仕事と
生活の調和)への関心の高まりとともに注目される在宅勤務だが、メリットの半
面、コミュニケーションや勤務管理など難しい面もはらんでいる。なのに「むし
ろ社員の技術力が向上した」と大木滋社長。それを裏づけるように経営も順調
だ。いったいどんな秘密があるのだろう。
同社はパナソニックの社内ベンチャー制度により、平成17年に起業した。会
社設立時の条件は「同じ部署の人間を連れていかないこと」だった。
そこで思いついたのが、出産や育児を理由にパナソニックを退社した女性技術
者。彼女たちの優れた技術を再び生かそうと考えたものの、いざ勤務となると、
そう事は簡単にいかない。そして必然的にたどり着いたのが在宅勤務制度の導入
だった。
当初3人でスタートした社員は現在24人。そしてこのうちの18人が在宅勤
務の女性社員だ。
いまや在宅勤務制度を導入している企業は珍しくないが、勤務日や職種など、
適用範囲を限定しているところが多い。小さな会社とはいえ、社員の大半が在宅
勤務という企業はそう見当たらない。
同社の本社は大阪市だが、在宅勤務社員の居場所は山形県、千葉県、静岡県…
とまちまち。どの女性社員も自宅で育児などをしながら、コンピューターによる
電子機器の解析・シミュレーションの業務をこなしている。
受託案件を基に、在宅勤務社員の自宅に設置されたコンピューターで半導体や
家電製品などの強度や放熱を計算し、報告書を作成するのが彼女らの仕事だ。
専用ソフトにデータを入力すると一定の計算時間が必要になるものもあり、そ
の間に家事などをこなせるため、在宅業務との相性が良いという。
在宅勤務は企業にとって、通勤交通費やオフィス賃貸料などの削減につながる
ほか、万一の災害などで本社機能がダウンした際のBCP(事業継続計画)とい
う面での効果もある。
一方で、もちろんワークライフバランスの点で社員のメリットは大きい。
会社設立時から勤務する鈴木佳子さん(42)は「会社内で大勢の人に接する
時間が省ける分、一人で思考する時間が増えた」と話す。「子供が病気にかかっ
た際も病院へ連れて行ったり、自宅で看病したりしながら空いた時間を効率的に
使えるため、仕事に集中できている」。
「時空を超えた働き方が優秀な女性技術者の活躍につながっている」と大木社
長。そして、むしろ社員の技術力が向上したことを実感しているという。
その効果は業績に表れ、設立2年目には単年度黒字を達成。6年目には累積損
失も解消し、経営は順調に推移している。
だが、ハッピーなことばかりではない。
在宅勤務社員は時給制で、勤務時間はすべて自己申告。会社が一人一人の勤務
実態を直接管理できない。インターネット上でのスケジュール管理や、業務内容
を共有するウェブ会議など、ネットを最大限に活用するのはもちろんだが、最も
欠かせないのは「互いの信頼関係」と大木社長は言い切る。
勤務時間の虚偽申告が生じる可能性もゼロではないが「最後は相手を100%
信じなければ成り立たない」と、重要なのは勤務時間ではなく仕事の成果ととら
えている。
また、在宅勤務社員にとっては上司や先輩らが物理的にそばにいないため、本
人の相談などがなければ一人で問題を抱え込みがちだ。
最悪の場合、それが納期の遅れなどにつながる危険性もある。そのため、他の
管理職だけでなく、大木社長自身もこまめに社員と連絡をとり、仕事の進捗(し
んちょく)状況を確認するなど、直接話をすることに気を配っている。
また、熟練社員が新入社員の世話役になる「シスター制」を導入し、5人の
チームで互いの仕事をフォローし合うほか、2カ月に1度は在阪社員らを集めて
昼食会も開いている。
こうした物理的な距離を埋めるためのコミュニケーションが、信頼関係をはぐ
くみ、仕事の成果につながっている。在宅勤務制度を可能にするシステムは必要
だが、最も大切なのは人と人との直接の触れ合いだ。それがあるからこそネット
も生かせ、在宅勤務が円滑に進む。(田村慶子)
◇会社データ◇
本社=大阪市中央区城見2-1-61
設立=平成17年4月
事業内容=電子機器の解析サービス
従業員=24人(平成24年6月現在)
株式会社SiM24
http://www.sim24.co.jp/index.html
(引用ここまで)
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