ネーミングとキャッチコピー
先日、近所を歩いていたときに目に入った看板。
なぜ気になったのかというとピーク時間を過ぎているのに
行列ができていたからです。
その看板は、ホットモットの のり弁当 期間限定230円 (通常290円)
私もごくまれに利用するのですが、これは安いというかびっくりです。
正確に言うとかなり安く感じるので、お得感がありますよね?
値下げは、消費者としては大歓迎ですが、安ければ何でもいいというわけではなく
そもそもののり弁当の価格が適正だったのか?
ということを食材などから考えてみることが必要です。
私たちは普段売られている定価や正規の料金に慣れているので
少し下がると安くなった気がしますが、私たちは
常にその都度、その価格の決定要素などを考えないと
ついつい騙されてしまいます。先日、グルーポン系のクーポンを
出しているところのお店の定価設定がいかにアバウトな
ものがあるかということをよく理解することができました。
値引率や値引額だけにふりまわされない賢い消費者にならない
いけないですね。
さて、今回の60円引きをちょっと深く考えてみましょう。
もちろん経営者の視点からです。
今回は、約2割引なんですがそれ以上の値引き率を感じます。
仮にこののり弁当を1万食販売したとします。
1つの原価=160円と仮定しますと
通常130円の利益があるのですが
値引き後は70円の利益しかないわけです。
1万食販売すると、通常130万円の利益、値引き後は、70万円
その差、60万円を埋めるには
さらに8572食ほど販売しないといけない
わけですが、これは大変なことです。
販売個数を1.85倍にするのは
大変ですが、今回の場合は余裕でクリアするのかも
しれません。
それはブランド力、広告などの効果もあるからです。
最近はクチコミの効果も大きいと思います。
しかし、従業員は疲弊するし、また人数も
少し増やしているかもしれませんので
そういう意味では人件費原価が少しあがってしまうかも
しれないわけです。
もちろん食材の仕入れも量が増えれば下がるので
調整がきくこともあるので、これらを緻密に計算して
値引きも決定しないといけないわけです。
街の商店や飲食店の経営者は、単純なこのような仕組みが
わからず、30パーセントオフにするとか、期間限定
300円引きなどと安易にすることも多いのですが
上記のような計算が頭の中ですぐにできないといけません。
いずれにしても値引きするのは一番安易な逃げであります。
その瞬間は、売り上げを増やすことはできるかもしれません。
値引き期間が終了すると、その後がどうなるか?
安易に値引きしないで、きちんとそのあとの戦略を考えたうえで
しないといけませんね。
長期的な視点で、考えないとすぐに失敗してしまうということを
忘れないでいただきたいと思います。
プレナス ほっともっと
http://www.hottomotto.com/
今日もコラムを読んでいただきありがとうございました。
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株式会社アイウェーブ
庄司社会保険労務士事務所
代表取締役/所長
庄 司 英 尚(社会保険労務士)
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