新設された既卒者育成支援奨励金の使い勝手は?
前回に引き続き、新設の助成金をご紹介します。その助成金とは、「3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金」というものです。
ハローワークにおいて、事業主に対し既卒者の応募機会の拡大の周知・啓発を行うとともに、卒業後3年以内の大卒者等も対象とする新卒求人を提出し、既卒者を正規雇用する事業主に対し、「3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金」を支給します。
1. 対象者
大学等を卒業後、安定した就労の経験がない既卒者 (平成20年3月以降の卒業生)
2. 支給対象事業主
卒業後3年以内の既卒者(平成20年3月以降に卒業)も対象とする求人を提出し、ハローワークまたは新卒応援ハローワークからの紹介により、卒業後3年以内の既卒者を正規雇用として雇入れた事業主
3. 支給額等
正規雇用での雇入れから6ヵ月経過後に、100万円を支給
前回ご紹介した3年以内既卒者トライアル雇用奨励金とともにセットで上手に活用したいところです。
いずれの助成金も求人票の書き方などにポイントがありますので専門家を活用することをおすすめします。
助成金を受給するうえでの基本的なこととして、労働保険に加入していて、労働保険料をきちんと納めていることは当たり前です。また過去に会社都合の退職(すなわち解雇など)があるようだと、助成金を受給できないことがあります。
最後にいずれにしてもハローワークからの紹介を受けていることが条件になりますので、外部の民間の求人広告経由では対象外となってしまいますので注意が必要です。
関連コラム 3年以内既卒者トライアル雇用奨励金とは?
http://mbp-japan.com/tokyo/iwave/column/1003