大卒5人に1人が“不安定な雇用”
厚生労働省は、来春卒業予定の高校・中学の求人・求職状況を公表しました。
高校生の7月末時点での有効求人倍率は0.67倍でした。昨年より0.04ポイント減少。2年連続の1倍割れで、調査を始めた84年度以来6番目の低い水準です。
大卒の就職が厳しいというニュースを見ることは多いのですが、高卒、中卒も製造業の低迷が続いていることも影響して大卒同様に厳しいのは確かです。ここのところの円高傾向は、積極的な雇用には向かわないでしょう。
さて、有効求人倍率という言葉をニュースでよく聞きますが、実際にその内容までよくわからないでなんとなく聞いている人も結構いるかと思いますのでちょっとだけざっくり解説しておきたいと思います。
有効求人倍率とは、
ハローワークの求職者1人あたり平均何件の求人があるかということを示した数値です。この数値が高ければ、1人あたりの選べる仕事がたくさんあるということになります。
今回の高校生の有効求人倍率の平均が、0.67倍といううことで、求職者3人に対して2人の求人があるということです。
この数値は、全国平均であってたとえば東京では、2.23ですが、全国で一番低いところの沖縄(0.12)は厳しいというより就職先はほぼないということで県外へ目を向けるしかありません。私の出身地福島県(0.35)もかなり厳しい数値でした。
今回は、高校と中学の新卒の有効求人倍率の調査のニュースで取り上げてみましたが、なかなか景気の動向などを見る上でも参考になる数値などで意識してみてはいかがでしょうか?
参考:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ryxr.html