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庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚(しょうじひでたか) / 社会保険労務士

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

コラム

映画 「沈まぬ太陽」 を見て思うこと

2010年8月12日 公開 / 2014年7月31日更新

テーマ:ビジネス・時事一般

コラムカテゴリ:ビジネス


本日8月12日は、日航機123便が墜落し、群馬県の御巣鷹山の尾根に墜落した日です。25年前の出来事ですが、そのときのニュースは、よくおぼえており、あれから25年も経ったことが信じられないです。

遺族は高齢化し、事故もだんだん風化していき、この事故のことを知らない世代の方が航空会社に勤務しているわけです。

520名が亡くなった日本で一番犠牲者数が多いこの航空機事故は、いろいろな問題が提起されました。そしてこの時期になると事故に関する番組はいろいろ放送されています。

さて、先日私は偶然にも映画「沈まぬ太陽」をDVDでみました。日本航空がモデルとなっており、ジャンボ機墜落事故はそのまま思い出されるぐらいリアルな描写でした。また丁寧に取材されたあとが見受けられ、遺書の部分などは、忠実に再現されていました。

渡辺謙が演じる恩地元さんは、労働組合委員長として職場環境改善に取り組み、経営陣と対立。その後海外を転々として左遷され、航空機墜落事故で遺族係をやることになります。この恩地さんは、元日航社員の小倉さんという方がモデルですので、ほんとうにフィクションとはいっても、限りなくノンフィクションに近いものだと思います。

大企業や社会が抱える問題点を組織に翻弄されながらも信念を貫いて、筋をとおし、男らしい姿を描いたこの作品は、最近見た中では一番いい作品でした。

結果的に日航は、今では残念な結果になってしまいましたが、この映画だけを見ても、企業体質がよくわかるものです。労務についても学ぶこともあるお薦めの映画だと思いますので、まだ見ていない人はこのお盆にでもどうでしょうか?

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