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平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話190≪座布団の知識とマナー≫

2012年1月21日

コラムカテゴリ:スクール・習い事

日常の生活で座布団を使っていますか?
座布団には、日本人として是非知っておきたい、伝統やマナーが有ります。勿論クッションとしての存在意義も有していますが、和室においては、それ以外に、大変大切な意味が有ります。

個人宅を訪問した時、懐石料理店に行かれた時、座布団が敷かれていたら、昔からのしきたりや礼儀・作法を大切にする、改まったシーンであると認識して下さい。

●座布団の起源
座布団は畳に由来し、鎌倉時代に高貴の人が布の敷物を敷いていたのが始まりで、江戸中期になり、その布の中に綿を入れるようになったと言われています。このように、本来は身分の高い特権階級の象徴とされていたので、座布団のマナーにもその名残が有ります。
ちなみに、一般庶民が用いるようになったのは大正時代に入ってからのようです。

●座布団の基礎知識
○座布団は正方形ではなく、やや長方形です。
○座布団には表と裏が有り、「糸の房」が有る方が表になります。
※座布団は中の綿がずれないように、糸で綴じられています。
○座布団には前と後ろが有り、縫い目のない辺が前です。座布団カバーが有るものは、チャックのある辺が後ろになります。
○座布団の数え方は「枚」、または「畳(じょう)」です。

●座布団のマナー
○部屋に通されて、座布団が敷いてあっても勝手に座らないでください。キチンと挨拶がすんで、「座布団をどうぞ」と勧められたら、「ありがとうございます」とお礼を述べて、座ります。勧められなかったら座ってはいけません。
もてなす側は、挨拶がすんだら座布団を客人に勧めて下さい。
○客の立場で、座布団を動かしたり、裏返したりしないでください。
※特に人に座布団を勧める時に、一旦裏返しにして勧める人を良く見かけますが、これはお勧めできません。座布団の上をサットなでる程度で良いと思います。
○座り方のマナーは、基本的には下座から座ります。降りる時も座布団の位置より下座側におります。いずれも直接足を乗せるのではなく、前回お話しした「き座」の状態で、にじりおります。要は座布団を踏まないようにして下さい。
○一旦座布団を勧められて、座布団に座っている時に、新たな人が来て、挨拶する時には、座布団から降りて挨拶します。面倒でもこの繰り返しになります。

先にお話ししたように、昔、座布団は一部の特権階級の人が使用するものだったので、座布団には、お客様を敬うとともに、大切におもてなしをするという意味が有るわけですね。
だから訪問客の立場としては、キチンとマナーに則って振舞わなくてはいけません。

このことで、もてなしを、「する側」と「される側」の、心と心の交流が図られるわけです。一方はマナーに則り、一方はそれを無視するではさみしいですね。この機会にぜひ身につけて頂ければ嬉しい限りです。

次回は、これに関連した「正座」のお話しです。

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