見方が変わる!運動能力を向上させる「視線」の秘密

こんにちは、GENRYUです(^^)
今回は「皮膚へのアプローチの重要性」について深ぼっていきたいと思います。
・首痛
・肩こり
・腰痛
・膝痛
現代人の多くが抱える、慢性的な痛みや体の不調。
マッサージに行ったり、ストレッチをしたり、湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだり...
様々な対処法を試しても、なかなか改善しない、という経験はありませんか?
もしかしたら、あなたが見落としているのは「皮膚」かもしれません。
これは僕のホームページでも説明していますが、
多くの方々が「皮膚」の重要性を見落としています。
この「皮膚」に対する視点と重要性を説明していきます。
「深層ではなく、表層? 軟部組織療法の盲点」
僕たちは、痛みやコリを感じると、ついつい「筋肉」や「関節」など、
体の"深部"に原因があると考えがちです。
しかし、長年の臨床経験と神経科学の進歩により、実は体の"表層"にある「皮膚」が、
痛みや動きの制限に大きく関わっていることが明らかになってきました。
僕は長年、軟部組織療法(筋膜リリース、深部組織マッサージ、関節モビライゼーション、
関節マニピュレーションなど)の分野を研究してきました。
そして、多くの患者さんと接する中で、そして神経学の知識を深めるにつれ、
皮膚へのアプローチが、驚くほど効果的であることに気づいたのです。
なぜ「皮膚」が重要なのか? 神経系のメカニズム
皮膚は、私たちの体の中で最も大きな感覚器官です。
触覚、圧覚、痛覚、温度覚など、様々な情報をキャッチし、脳に伝える役割を担っています。
ここで重要なのが、「周囲抑制」と呼ばれる神経系のメカニズムです。
「周囲抑制」とは、重要な情報を伝達する際、その情報以外は伝達しないように
周りの神経は抑制状態になり興奮しないというものです。
これにより人体にとって一番重要なものをより速く伝達することができ、
生命を維持することが可能なのです。
例えば、ペン先で腕の皮膚を軽く押してみてください。ペン先が触れている部分の感覚は鋭くなりますが、その周囲の感覚は、少し鈍くなるはずです。これは、脳が、より正確な情報を得るために、刺激された部位の周囲の神経活動を抑制しているためです。
このメカニズムは、脊髄レベルで起こり、その情報は脳に伝達されます。
そして、この「周囲抑制」こそが、皮膚へのアプローチが、
深部の組織(筋肉や腱など)の痛みを軽減するのに役立つ理由なのです。
例えば、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の場合。肘の外側に痛みを感じますが、
その痛みの原因は、筋肉や腱の炎症であることが多いです。
しかし、その深部の組織に直接アプローチするのではなく、
皮膚に優しく働きかけることで、痛みの感覚を和らげることができるのです。
なぜなら、皮膚への刺激は、深部の組織から発せられる「痛み」や「脅威」の信号を
抑制する可能性があるからです。
皮膚へのアプローチの有効性
では、具体的にどのように皮膚にアプローチすれば良いのでしょうか?
1. 皮膚の可動性チェック
まず、痛みのある部分の皮膚の動きをチェックします。
指を皮膚の上に置き、軽く押し付けずに、上下左右、斜めなど、様々な方向に動かしてみましょう。
* 他の部分と比べて、動きにくい方向はありませんか?
* 左右を比較して、違いはありますか?
皮膚の動きが制限されている部分や、過敏になっている部分を見つけることが、最初のステップです。
2. 方向性のある皮膚ストレッチ
皮膚の動きに制限がある方向を見つけたら、その方向に優しく、持続的に皮膚をストレッチします。
例えば、テニス肘で、肘の外側の皮膚が、手首に向かって動きにくいとします。
その場合は、手首に向かって皮膚を優しく引っ張り、その状態を10〜15秒ほどキープします。
その後、もう一度、肘の動きや痛みの程度をチェックしてみましょう。
もし、このストレッチで痛みが軽減したり、動きが改善したりするようであれば、
このアプローチが合っている可能性があります。
1日に数回、数分間、このストレッチを繰り返してみてください。
3. スキンローリング
皮膚の緊張が和らいできたら、「スキンローリング」というテクニックに進むこともできます。
スキンローリングは、皮膚をつまむのではなく、親指を支点にして、
指で皮膚を引っ張り上げ、ローリングさせるように動かします。
このテクニックを行うと、体の特定の部分(特に、皮膚の弾力性が低下している部分)に、
強い痛みや過敏さを感じることがあります。
これらの部分は、多くの場合、痛みや動きの問題を抱えている場所と一致します。
スキンローリングは、全身に行うことができます。
背中、首、ハムストリングス、ふくらはぎなど、様々な場所に、隠れた問題が見つかることがあります。
まとめ:皮膚へのアプローチで、新しい可能性を
「痛み」や「動き」の問題を抱えている方は、ぜひ、今回ご紹介した「皮膚」へのアプローチを
試してみてください。
* 皮膚の可動性をチェックする
* 方向性のある皮膚ストレッチを行う
* スキンローリングを試す
これらのシンプルなテクニックが、あなたの体の悩みを解決する、意外な突破口になるかもしれません。
「皮膚」は、私たちが思っている以上に、パワフルな器官です。
その力を最大限に引き出し、より健康で、より快適な毎日を送りましょう(๑•̀ㅁ•́๑)✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)



