腰部脊柱管狭窄症ってどんな病気？
こんにちは、GENRYUです(^^)
今回は、最近多くなってきている「腰部脊柱管狭窄症」について
深ぼっていきたいと思います。
まず、現在わかっている腰部脊柱管狭窄症の発生機序について説明します。
腰部脊柱管狭窄症は、加齢や変形性変化、靭帯の肥厚など複数の要因が組み合わさって発生します。
これらの要因は、直接または間接的に脊柱管を狭くし、神経組織を圧迫することで症状を引き起こします。
①加齢による変化
年齢とともに、椎間板が変性し、水分を失って厚みが減少します。
これにより、椎間板が潰れて脊柱管を狭くする可能性があります。
椎体の縁に骨棘（こつきょく）が形成され、これも脊柱管を圧迫します。
②変形性関節症
関節面の軟骨が摩耗し、関節周囲に骨の増殖が起こります。
これにより、脊柱管や神経根管が狭くなります。
③靭帯の肥厚
黄色靭帯（おうしょくじんたい）や後縦靭帯（こうじゅうじんたい）が厚くなることで、
脊柱管を圧迫します。
これら靭帯の肥厚の原因として、
1）加齢
年齢を重ねるにつれて、体内の組織全般が変性します。
靭帯も例外ではなく、時間と共に弾力性や強度が低下し、代償として肥厚することがあります。
2）機械的ストレス
腰部に繰り返し負担がかかることで、靭帯は修復と再生を繰り返します。
この過程で、靭帯は厚くなることがあります。
特に、長時間の座位や立ち仕事、重い物を持ち上げるような動作が頻繁に行われると、
靭帯が肥厚しやすくなります。
3）炎症反応
慢性的な炎症が存在すると、身体はそれに対抗するために組織の増殖を促します。
靭帯も炎症の影響を受けて肥厚することがあります。
4）変形性変化
椎間板の変性や骨の変形により、脊柱の安定性が低下します。
その結果、周囲の靭帯が強化され、肥厚する傾向があります。
5）遺伝的要因
一部の研究では、靭帯の肥厚に遺伝的な要素が関与している可能性が示唆されています。
特定の遺伝子型を持つ人々は、靭帯の変性や肥厚が起こりやすいかもしれません。
6）代謝性疾患
糖尿病や高脂血症などの代謝性疾患が、組織の変性や炎症を促進し、
靭帯の肥厚を引き起こす可能性があります。
これらの要因が組み合わさって、靭帯が肥厚し、脊柱管を狭窄させることが多いです。
ただし、すべての人に同じメカニズムが当てはまるわけではなく、
個々のケースによって原因は異なることがあります。
④滑り症
椎体が前方や後方にずれることで、神経根や脊髄が圧迫されることがあります。
⑤外傷や手術の後遺症
過去の外傷や脊椎手術が原因で、脊柱管が狭くなる場合もあります。
⑥先天的な要因
生まれつき脊柱管が狭い人もいますが、これが単独で症状を引き起こすことは少ないです。
症状の発現メカニズム
①神経圧迫
脊柱管の狭窄により、脊髄や神経根が圧迫され、神経伝達が阻害されます。
これにより、痛み、しびれ、筋力低下などの症状が現れます。
②血流障害
狭窄が重度の場合、神経の血流も低下し、神経虚血を引き起こすことがあります。
腰部脊柱管狭窄症は腰椎部に伸展方向の力が加わることで硬膜の外圧が高くなり、
静脈血流量が停滞し、動脈血流量の低下によって症状が出現します。
逆に腰椎屈曲位では硬膜外圧が低くなるため、症状が軽減します。
このことを含めて、オススメのエクササイズをご紹介します。
エクササイズ
①仰向けに寝ます
②左右（どちらか症状が出ている方）の股関節を曲げ、
膝を真っ直ぐ胸に近づけていきます。
＊腰椎（腰骨）も一緒に丸くなるようにして、反らさないことがポイント
③その際、反対側の脚はなるべく浮いてこないように、伸ばしておきます。
④痛気持ち良い程度、股関節を曲げた所で30秒キープします。
⑤これを左右交互に3セットずつ行ってください。
腰部脊柱管狭窄症になられる方は、長期間「反り腰」になっている方も多いです。
このエクササイズを行うことで、反っている腰の骨を
丸めるという動きを学習することで、少しずつ症状の改善が見込めますので、
ぜひ、続けて実践してみてくださいね(๑•̀ㅁ•́๑)✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)
