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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

力が発揮できないのは不安に負けているからです

2013年9月10日 公開 / 2015年10月9日更新

テーマ:思考方法

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

私は不安という感情をどうにか消す方法はないかと日々考えています。まぁ、無理ですが。
不安を消す方法はないにしても、不安をどうにかする方法は身につけておく必要はあると思います。不安解消方法を持っていると、変なゲン担ぎよりは、生きていく上で現実的に有用です。

京都コムニタスでは、必修の授業の中でREBTを取り入れて、不安など不健康でネガティブな感情の処理についてメカニズムと併せて伝えています。多くの人は、不安をどうにかしようとはしないものです。それよりも「不安だから」と不安を根拠に何かをしようとします。これが失敗の始まりです。不安を消すことは不可能であっても不安を根拠にしないことは、やろうと思えば誰でもできます。今、ちょうど入試まっただ中ですが、入試から帰ってきて、問題のもらえるところは、英語の問題の答え合わせをしています。しかし、普段通りの力が出ている人もあれば、意外なくらいに力が出ていない人もいます。(普段以上の力が出ることはほぼありません)その人とあらためて話をしてみると、次の入試では、「不安だから紙の辞書を引く練習をしておいて方がいいですか」という質問が出てきました。よく考えてみると、紙の辞書を今さら引けない人なんてほとんどいないはずです。またその練習をしたとして、どういったゲームプランで試験に臨むのかが見えません。決して辞書を引く速さの競争ではないのです。つまり、不安を根拠にしてしまうと目的がずれてしまうのです。またやっかいなことに、そのズレに本人が言っていて気づかないという問題もあります。こういう積み重ねが10年、20年続いたら・・・その方が不安です。

何度も言っているのですが、不安を根拠にする人は「○○になったらどうしよう」という「どうしよう」思考です。これを少し形を変えるには、「どうしよう」と思ったら「どうする?」に変更してみましょう。それだけで全く進むべき道は変わります。迷路で迷って袋小路に入ってしまった時をイメージすればよくわかります。「どうしよう」と不安になる人は、思考が漠然としていますので、結局最後は「エイ!」と勢いをつけて、あとは運任せになってしまいます。同じ袋小路に入っても、「どうするか」を考えて行動を取る人は確率が高いことも含めて、選択肢を持とうとします。その中に「諦める」があったとしても、どちらが脱出できる確率が高いかは明らかです。また、日頃の準備の幅も広がるため、より効率的な準備ができているはずです。これも積み重ねですので、日常的に「どうする」思考にする訓練を積んでおくことが必要になります。



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