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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

教養獲得の決意

2014年4月17日

テーマ:勉強方法

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

よく私は大学院や編入受験に関して「覚悟」という言葉を使います。
「腹をくくる」という言い方もよくします。
大学院や編入の受験は極論を言えば、しなくてもそれほど困ることはありません。
日本全国を見渡せば、今のところ、このような受験をしない人の方が多いと言えます。
私個人の考えとしては、これからは大学院に行く時代で、かつて大学に行くのが
当たり前の時代が来たように、大学院に行くのが当たり前の時代が来ると
見込んでいます。(10年言い続けた割にはそんなに変わっていないですが)

今、経済発展が私たちの生活を良くするという神話に対して、多くの人が
違和感を感じ始めています。ナントカミクスで経済が成長したという
実感を持っている人はどのくらいいるでしょうか?少なくとも私は
誰からも聞いたことがありません。消費税が上がって苦しいという声は
毎日のように聞きます。では、経済発展が人間を幸せにしたか?と言われると、
「発展していない不安」「昔の水準に戻ることへの不安や嫌悪感」はあっても
日本の経済発展によって幸せになったとは言えない人の方が多いでしょう。
昔の生活水準や貧困生活になることが回避できれば十分という人が
むしろ一般的なのではないかと思います。
技術革新はどうでしょうか?
携帯電話やスマートフォン、ipadなどを私も毎日使います。このコラムも
PC、スマホ、ipadそれぞれを駆使して、時間が空いた瞬間を見計らって書いています。
一回で書き切るというよりは、何回かにわけて書くことができるという意味では
非常に便利です。しかし、一方で、絶対に書かねばならないという
イラショナルビリーフに追いかけ回されているとも言えます。私はよく東京に
行きますが、山手線などに乗ると、かなりの数の人が、下を向いて端末をコシコシ
してる様子(人のことは言えませんが)を目にします。冷静に見ると異様な光景
かもしれません。私が子どものころドラえもんで未来の世界を描いていたと
記憶するのですが、まさか、30年後にこんなことになっているとは、作者も
予想していなかったのではないかと思います。
技術が果たして幸せをもたらしてくれたでしょうか?
経済発展と技術革新は我々に便利さと豊かさを与えてはくれました。
しかし、それと幸福感は別問題ということになります。
幸福感は2500年前、仏教発足当時から言及がありましたから、
経済や技術、国籍、地域、民族などは、必ずしも関係ないということがわかります。

院に入学して、不安を抱えたまま、スマホでラインをしても(実は私は知りませんが)
メッセージが来ても、来なくても負担を感じると、昨日ある人から相談を受けました。
つまり幸福を感じる以前に、不安や負担に取り込まれると、銭金の問題以前に
不幸を感じてしまうことは十分にあり得るということになります。

その意味では、大学院に進学して、幅広い教養を得ることによって、このような
どんどん進歩していく技術の正しい使い方、金銭的にはラクではなくても
学ぶことで得られる充足感、こういったものを獲得することができます。
今の経済状況をどう活かすか、技術をどう使うかの知恵を獲得するのは
大学院の役目だと私は考えています。
まずはこの時代に対応できる教養の獲得の決意から始めましょう。


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