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インクルーシブ教育から見えてくるそもそもの問題とは ~差別の根底にあるのは「人格格差」~

2023年7月21日

テーマ:教育・子育て

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

通常学級と特別支援学級の児童が
同じ学びの場(教室)で教育を受ける
インクルーシブ教育が言われてその取り組みが推進されてますが
そもそもこの考え方が未だに更新されていない古い考え方なのではないでしょうか?

通常も何も特別も何もなく
児童は同じ学びの場で教育を受けるものであって
別け隔てしている時点で時代錯誤であるとともに
その思想は優生思想(旧優生保護法)に近い(あるいは変わらない)考え方であり
扱いであるように思えてなりません。

通級とか特別支援とか分け隔てる必要はなく
最初から同じ教育環境の場を提供すれば良かったのです。

障害のレベル(程度)によって難しい問題(壁)は生じるものの
果たして重度の障害児であったとしても
全ての児童は同じ教育を受けないといけないのかと考えると
その必要性については疑問も浮き出てきます。

教育とは何なのか?
何のための教育なのか?

程度の差こそあれ
障害を抱える児童であっても教育を受けさせなければならないという
ある種強迫観念に近い思い込みの刷り込みがあるのかも知れません。
(本人が望んでいるなら別ですが、まずもって教育を受けられるような状態ではないのでは?)

インクルーシブ教育を取り巻く状況については
これからますます改善に向けて早急に整備し、取り組んでいく必要がありますが
私はこの考え方ともう一つ、これと似たある思想(社会問題)について
皆様と一緒に考えていきたい問題があります。

インクルーシブ教育。
つまり通常と特別のように分け隔てられたもう一つの問題が
LGBTとジェンダー格差の問題ではないでしょうか?

性差別と男女差別。

通常か特別かの違いのように
健常者か障害者か?
同性婚は認められない(容認できない)
男性中心社会で女性は子供を産む道具でしかないといった思想のように
未だに優生思想のような扱いがはびこる社会構造から脱することができないのはどうしてでしょうか?

人間の心の奥底に潜む差別意識に対して
何もできない私は情けなさとともに無力感を感じます。

どうぞ差別や偏見のない
なりたい自分になれる社会を目指して
一人ひとりが生きやすい世の中を目指してできるところから一緒に取り組んでいきましょう。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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