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自分では気づかない、過保護という名の虐待 -どこまでが過保護なの?-

2012年2月20日 公開 / 2012年5月29日更新

テーマ:教育・子育て

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

可愛がり教育で子供に甘かったり
自分の思うようにならない、気に食わないからと
虐待まがいの厳しい教育だったりで
子育てに手を焼いてらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか?

そんなに気難しく考えて取り組まなくてもいいと思いますけど
何でもはいやってあげようでは
いざという時、一番困るのはお子さん自身なんですね。

肉体的精神的虐待だと、酷い事をしてると自分でもわかるので
目に見えた問題で比較的気づき易いのですが
過保護による虐待は、これはあえて虐待なんて言い方をしてますけども
肉体的精神的虐待とは違い
守ってやってるんだ、優しく接して何が悪いという思い違いから
気づかれにくいかもしれませんが
子供にとってはやはり良くない影響を与えてるんですね。

子育てというのは、放っておくくらいがちょうど良いのです。

こう言うと極端に、育児放棄みたいに勘違いされると困るのですが
可愛い子には旅をさせろと言われるように
その子の自律心を育ててやる教育(接し方)をしないと
将来その子が社会に押し潰されてしまいます。

ほんとはそんなに難しく考える必要はないのに
社会というものが怖いものでしかなくなるんですね。
引きこもりの問題も、このようなところに一因があるのです。

自分からは何もしない、何も出来ない人間になるので
いざ社会に出てもどうしていいのかわからず
家庭と同じか似たような環境でないと対応出来なくなるんです。
そうなると結局また引きこもるしかないんですね。

しかもそうして大きくなってしまってからでは
じゃあ今からやり直そうかと思っても手遅れで
いろんな事を全部自分でやり繰りして考えないといけなく
親がいなければどこにも出られない、何も出来ない子に育ってしまうのです。
良かれと思ってやってる事が、その子に対しては全部仇となってるんです。

ただし、このような自分の心の問題と向き合おうという事に
今からでは手遅れだなんて事はありませんよ。
むしろ今からでも向き合っていかないと
これから先も苦しい人生しか待ってませんから。

私が言ってるのは放任主義がいいという事ではなくて
子供に何でもやらせるんです。
自分の事は自分でやるのは当然ですが
親の手伝いやなんかでも、積極的にさせなければなりません。

これは強制的にという意味ではなくて
子供に何か興味を持たせるようにするんです。
そして子供が自分からやりたいという意思を尊重してやるんですね。
そのためには日頃からそういう接し方をする必要があります。

もし自分が風邪で寝込んだりしんどい思いをしてるのに
あれやってこれやって、あれはまだかー?
なんて言ってくるような人をどう思いますか?

基本的な人の心理で
誰か人が苦しんでるのを見て気持ちの良い人はいません。
必ずどこか違和感や不快感を感じるものです。

そうすると何かしたげたいと思うのが人の心情です。
放っておくなんて事は出来ません。

しかしそんな時でも何もせずボーッと立ち尽くすだけで
何も出来ない我が子を見てどう思いますか?

自分は別に何もしてもらわなくて良くても
自分や誰か他の人が動けない、苦しんでる状態の時に
何も出来ずにいる自分の子供を見てどう感じるでしょうか?

あなたが今まさに行なってる子育てが
そういう人間を育ててるという事にぜひ気づいてください。

過保護は見えないだけで、虐待とそんなに差はないというのがおわかりでしょうか。
直接的ではないだけで、将来その子自身が困るハメになるのです。

だからといって問題は
親のせいでも子のせいでもないという事。
自分の問題は全て自分の問題です。
人のせいにして解決するようならいくらでもしてればいいんです。
だから決して自分を責めないでください。
誰が悪いというものではないのですから。

もしそこに何か問題があると自分が感じるなら
その感じた本人が問題と向き合ってください。
取り組んでいってください。
今からでも遅くはありません。

問題の発生に時期がないように
問題に取り組み始めるのにも早いか遅いなんていう時期はないのです。

どのようにしていけばいいのかは
心の問題のプロである心理カウンセラーが
あなたと一緒に問題とお付き合いさせていただきます。

あなたにとっての一番良い最善策を
プロの視点から見させていただきますので
ぜひ真剣な気持ちで、これから一緒に私と向き合っていきましょうね。



ご意見ご感想、あなたの聞きたい事を聞かせてください。
メールでけっこうですよ。
必ず目を通します。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしてます。


京都カウンセリングラウンジ http://kyotocl.web.fc2.com/
eメール kyotocl@gmail.com

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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