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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

あの龍馬のハードボイルドな言葉「いったん志を抱けば、いやしくも弱気を発してはいけない」

2017年1月4日

テーマ:ちょっといい言葉

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

「いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。
たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。 」

う~む、ハードボイルドですねぇ。この言葉が昔の人の言葉だとは。何を隠そう、坂本龍馬の言葉なのです。龍馬の言葉だと知れば、ますますグッと胸に迫ってくるものがあります。何しろ自分の人生を賭けて、日本を動かした人ですから。言葉がガツンと岩をぶつけられたように迫力を持っています。

新年明けて、さて今年はどういう1年を送るかな、と思ったところにこの言葉に出会いました。「いやしくも弱気を発してはいけない」というポジティヴな根性が大切なんだ、と身に沁みました。「弱気になる」わけではないけれど、年齢を重ねてくると、若い頃のように目的に向かって猛ダッシュ、というわけにはいかなくなります。

私は若い頃、何回かフルマラソンに挑戦したことがあります。42.195kmというのは私のような素人にとっては未知の世界でした。20kmぐらいは何度か練習で走りましたが、そのぐらいの距離とはまったく違う世界ですね。特に一番教訓を得たのは、スタートしてしばらくの間張り切って走るあまり、スピードを出してしまうことです。何しろ何千人もが一斉にスタート最初のうちは、ドンドンドンドン追い抜かれていきます。その追い抜かれていく不安や悔しさに振り回されず、淡々と自分のペースを守り続けることが大切なんだ、と気づいたのはマラソンに何回か挑戦した後でした。理屈ではわかっていても、何百人、あるいは千人近くに追い抜かれても、不安にならず自分のペースを守ること。これがなかなかできませんでした。

その不安に負けて猛ダッシュをかけるのは「強気」なのではありません。抜かれる不安に負けた「弱気」のなせる業です。自分を絶対に信じて、人と自分を比較しない。誰が何と言おうと、自分のペースを守ること、というか「守り続けること」。これが本当に難しい。しかし人生は短距離走ではなく、マラソンなのです

そういえば徳川家康の遺訓に「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」というのがありました。目的に向かって努力して「たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ」とまでは私は言えませんが、とにかくどんなに苦しくても、人と比べることなくコツコツと「自分の信念を守ってあきらめないこと」が人生のコツなのかもしれませんね。

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