マイベストプロ神戸
岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

いわゆる<発達障害>と言われる「神経発達症群」

2016年3月27日

テーマ:こういうことでお困りではありませんか?

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 発達障害 診断発達障害 支援

最近は「発達障害」という単語がかなり世間的にポピュラーになってきたため、色々なところで見かけたり耳にしたりします。しかし、このコラムでたびたび引き合いに出しているDSM-5(米国精神医学会による「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版」では、従来の「障害」と言う言葉を「症」と言い換えるケースが多く、正式な名称としては今後「神経発達症群」が浸透して来るかもしれません。



「神経発達症群」とは、その名称からわかる通り「神経=脳の機能不全に基づくことが予想される」「発達期に発症する」「一群の疾患」と言うことです。

最初の「脳の機能不全に基づくことが予想される」というのは、発症の原因が「器質的」なものであることを前提にしている、と言うことであり、例えば親の育て方や躾の問題や家庭環境や学校の教育環境に原因を求めるものではない、と言うことです。

そして「発達期に発症する」と言うことは、この障害は発達期早期、主には幼児期や小中学校入学前には明らかになっていて、大人になってから急に発症すると言うものではない、と言う意味を示しています。

さらに「一群の疾患」と言う意味は、いわゆる「発達障害」という言葉で一つの疾患を意味するのではなく、発達上の問題を抱えたいくつかの状態を総称しているのだ、と言うことです。ですから、「神経発達症群」「発達障害」と言ってもさまざまなタイプの疾患があることを忘れないで下さい。

そこまで具体的に見ずに、何だか「発達障害」と言う言葉を否定的なレッテルとして使う傾向が見られますが、その場合はどちらかというと差別的な意味合いを含んだ使われ方をしていることが多いようです。

これから具体的にさまざまな発達症をまとめていきますが、くれぐれも自己判断や素人判断で決めつけてしまわないようにしてください。もし心配な場合は、信頼できる病院できちんと診断をしてもらって下さい。

今後取り上げていく疾患として「知的能力障害」「自閉スペクトラム症」「注意欠如・多動症(ADHD)」「社会的コミュニケーション症」「小児期少流ちょう症(吃音)」「局限性学習症(LD)」「発達性協調運動症」「チック症群」等を予定しています。

◇◆◇ こういうことでお困りではありませんか?
<双極性障害 Ⅰ型・Ⅱ型> ~躁病エピソードとは?~
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55153/
<双極性障害> ~抑うつエピソードとは~
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55313/
「吃音」を巡るアメリカの社会実験動画「あなたなら どうする?」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55316/
父娘が躁病エピソードを語る「パパは楽しい躁うつ病」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55321/
「心が雨漏りする日には」中島らもさんの躁うつ病エピソード
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55448/
「抑うつ障害群」の中の「重篤気分調節症」について
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55612/
誰でもがなりうる可能性がある「うつ病」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55678/
<社交不安症/社交不安障害> きっと悪く言われているにちがいない
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54750/
人からどう思われているかが気になって身動きできなくなったA君
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54853/
<全般性不安障害>色々なことが気になって仕方がない 
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54859/
本当にこれが怖いんです <限局性恐怖症>
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54983/
<選択制緘黙> 「話さない」のではなく、「話せない」のです。
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54987/
<身体症状症> 身体の不調が気になって頭から離れない
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54991/

うつ・発達障害・不登校・不適応等のお悩みに カウンセリング・オフィス岸井

□■□■□■□■  【カウンセリング・オフィス岸井】□■□■□■□■   
              ☆初回面接は無料です☆
JR・阪神「元町」阪急「花隈」神戸市営地下鉄「県庁前」駅からいずれも徒歩5分         
電話:090-1243-9646  メールはホームページからもできます

この記事を書いたプロ

岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(カウンセリング・オフィス岸井)

Share

関連するコラム

岸井謙児プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-1243-9646

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

岸井謙児

カウンセリング・オフィス岸井

担当岸井謙児(きしいけんじ)

地図・アクセス

岸井謙児プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫のメンタル・カウンセリング
  4. 兵庫のスクールカウンセリング
  5. 岸井謙児
  6. コラム一覧
  7. いわゆる<発達障害>と言われる「神経発達症群」

© My Best Pro