始期付解約権留保付労働契約とは 社会保険労務士の腕の見せ所
採用環境は、売り手市場が続いており、各企業は正社員だけでなく
パートタイマー・アルバイトの人材確保に大変苦戦を強いられています。
その中でも中小企業は、知名度の高い大手企業などと比べると求職者
の応募数も少なく、さまざまなところに求人を出していても応募が全く
ないというようなこともあります。
一昔前なら同じ労働条件で多数の応募があったのでその変化
に驚きを隠せない中小企業の経営者もいます。
ただ普通に採用活動をしていても状況を改善するのは難しいので、
かなり抜本的な改革をしていかなければなりません。
このような厳しい状況において、中小企業が
パートタイマーを確保する方法としてどうすればいいのでしょうか。
方法としては、「職業安定所(ハローワーク)」、「従業員等の紹介」 「自社のホームページ」
「求人情報誌(フリーペーパー等)」 「新聞の求人折込広告」、「インターネットの
求人検索サイト」、「人材紹介会社からの紹介」、「新聞の求人欄」、
「求人ポスターなどの掲示」、「SNS」などが考えられます。
自社の業種や職種にマッチした募集方法を選択するのがベスト。
できれば可能性を広げるためにも複数の情報媒体や
方法をいろいろ試しながら、採用活動を進めていきたいところです。
同じ情報誌であってもその種類はいろいろありますし、求人情報サイトも
特徴がそれぞれあるのでよく見極めないと広告費がかかるところであれば
無駄になってしまいます。
同業他社がどのような募集をしているのかも気にする必要が
ありますが、基本は応募者目線を重視することです。
企業側が採用したいと思うような応募者が実際にパートタイマー等
の仕事を探すときには、どのような方法で探し、実際に応募しているか
ということです。
身近な人からのヒアリングなども大いに役立つデータとなりますし
意外と会社のほうで勘違いしていることもあります。
企業側がそれほど重視していなかった方法がきっかけで採用に
いたる場合もあるので、先入観を捨てて、過去のデータに縛られないよう
にすることも大切です。
最後に中小企業こそ、従業員の紹介、そして取引先の紹介による
応募者を増やしていきたいところであります。
会社として、社内制度としてパートタイマー紹介制度を設けて
インセンティブを与えるのも1つの方法です。
そのためにも自社の職場環境を良くして従業員がぜひとも紹介したい
と思わせる魅力ある職場にしなければならないわけです。
パートタイマーであれば働きやすさや人間関係などを重視する人も
多く、決して賃金や仕事内容だけで選ぶ人だけではありません。
従業員の紹介は説得力もあるので安心感につながり、長期にわたって
勤務してくれる可能性も高くなるような気がします。すぐに退職するという確率が
減れば、無駄な費用がかからないのでそれだけでも大きなメリットがあると
いえます。
パート争奪戦はすでに始まっていたわけですが、ここにきてより一層厳しくなって
きますので優秀なパートを確保するために、募集方法など再度見直ししてみて
もいいのではないでしょうか。