パンケーキ と デニーズ
おっさんレンタル1時間1000円の記事を読んだのですが
皆さんはどう思いますか?
用途はさまざまという文章を読んで、おっさんがモノのように
扱われていると思った。カートに入れてと聞くと通販かよと思わず、
人が人らしく感じないと思ったが、意外なところに需要もあるようです。
連休で家で、ごろごろしているおっさんが
家では邪魔者扱いされていて辛いと感じたら
このようなレンタルおっさんの
記事でも読んで元気を出していただければと思います。
この1時間1000円をどう思うか?
気になった方はアクセスしてみてください。
おっさんレンタルのサイトより
【おっさんレンタルになれる必須条件!】
・イケてると勘違いしているおっさん。
・全力で人を応援したいおっさん。
・年齢 33歳以上62歳未満のおっさん ※年齢制限に関係なくおっさんと呼ばれてる方は相談可
・日本在住のおっさん ※海外のおっさんは追って募集予定!
産経新聞より
おっさんレンタル1時間1000円、用途さまざま…意外な人気の“ヒミツ”
1時間1000円で、30~60代の男性をレンタルする珍商売「おっさんレンタル」が意外な人気を集めているという。使い方は、ホームページに登録している約60人の男性の中から、レンタル可能な男性を捜し、カートに入れて購入。決済方法を決め、メールなどで待ち合わせ場所を決める。人によっては、家具の組み立てなどの肉体労働も引き受けてくれるが、大半はお茶を飲みながら、話をする。また、一人では行きにくい場所などに“同伴”してもらったりという利用の仕方もある。今更ながら、1人でも友達と一緒でも行きにくい東京・秋葉原のメイドカフェに同伴をお願いしてみた。(村島有紀)
ホームページから選んだのは、「飲み歩き、食べ歩き大好き!隠れ家、穴場 ようさん知ってまっせ! お茶、カラオケ、レジャーok」とPRし、「飲食店、風俗店、水商売経営経験有り。向学心、向上心のない人はお断り。自分に自信を持ちたいと思ってる方私なりにお手伝いしまっせ!」とプロフィルにある「荒野のまさぼー」こと、安藤昌浩さん(38)。土曜日の午後に駅の近くで待ち合わせ、お目当てのメイドカフェに向かった。
2人ともメイドカフェへの入店は初めてなので、入ってきょろきょろ、かわいいメイドさんと目があってドキドキ。中央のテーブル付近は、1人で来た男性の“聖地”という雰囲気でとても、溶け込めそうにない。カップルということで奥まった2人席に案内してもらい、ほっとした。
メイドさんから店の利用方法を聞いて、ティータイム。1時間ほど、好きな漫画や、今までのレンタル体験などの話を聞き、2人分の喫茶の利用料を支払った。安藤さんには、1時間あたり1000円と秋葉原までの交通費500円を手渡しした。
この費用、安いと見るか、高いと見るか、意見の分かれるところだと思うが、安藤さんの場合、昨年11月に登録し、これまでに10人ぐらいからレンタルされたという。7人は女性で3人は男性。ある20代の女性からは、「10年間続けた地方の銀行を辞めて東京で1人暮らしを始めたいが、両親から反対されている」と真剣に進路相談を受けた。また、30代前半の主婦の相談は「夫が風俗店の名刺を持っていた」という問題。大学生の男性からは「対人恐怖症で自信が持てない。自信の持ち方を教えてほしい」と相談された。いずれも、親身になって話し、後からはお礼のメールや事後報告が届いた。安藤さんは「いつもは適当に金を使うが、レンタルで頂いた1000円はすごく大事に使っている。お金のありがたみがわかるというか、こんなオレでも役に立っているのがうれしい」と話す。
それにしても、安藤さんはなぜ、おっさんレンタルに登録したのか? 安藤さん自身は、自らのパワーと才覚で、水商売や風俗店の開業支援などを手掛け、すいすいと世の中を渡っていく自信家タイプと見受けられる。レンタル利用者はまじめな人が多かったというから、自分の回りにはいないタイプ(安藤さん)と出会い、さぞ刺激を受けたことと想像する。
日常生活を根掘り葉掘り聞いてみると、安藤さんは基本的に深い人付き合いは好きではないという。32歳で結婚し、4歳の長女がいるが「自由がなくなる」「管理されるのがいやだ」と昨年11月に離婚した。
「濃い人間関係が苦手で、基本的にほっといてほしい。粘着質ではなく、あたりさわりのない関係がいい」という。
ここまで聞いて、ちょっとあきれた。思わず、「ちょっと待って! こんな赤の他人の相談に乗ってエネルギーを使うより、自分の身近な人、奥さんや娘さんたちともっと向き合ったほうが良かったんじゃないの?」と“説教”してしまった。
面倒な人間関係がいやなのに、人から頼られたい、役に立ちたいと思うのは都合が良すぎる。そういえば、待ち合わせの直後、「どうしてオレなんですか?」と何度も聞いてきた。「オレじゃなくても、誰でもいいような依頼だったら、わざわざ時間をやりくりした、かいがない」ということなのだろうか。安藤さんにとって「おっさんレンタル」は、自分の存在確認の一手段なのかもしれない。
サイトを運営するファッションプロデューサー、西本貴信さん(48)によると、「おっさんレンタル」を始めたのは4年前。電車の中で女子高生が「おっさんって、すぐに説教するし、見た目もマジでキモい」という会話を耳にして、「おっさんのいいところを見せてやろう」とサービスを始めた。西本さんによると、年間400件の依頼があり、昨年5月に自分以外の“おっさん”の募集を始め、現在約60人が登録している。入会金1万円で、登録料は月1万円。年間13万円かかることから、お金目当てで登録する人はほとんどいなくて、どちらかというと困っている人を助けるボランティアとして活動している。
1年間で約900件の依頼があったが、利用者からのクレームは、遅刻された▽「今日はとことんまで話そう」と延長を強要された▽待ち合わせのときに服装を聞かれた-の3件のみ。おおむね順調に顧客を増やし運営しているという。
「なんで男性が登録するのかですか? みんな『ありがとう』って言われたいのかもしれませんね。僕の本を読んで、僕に憧れる人も多いんですよ」と西本さん。レンタルの利用者は7~8割が女性。一番多いケースが、30代後半女性の恋愛相談だという。「自分の話を聞いてほしいという人が多い。見ず知らずの相手だから、話しやすいというのもあるでしょう」と西本さんは説明する。
それにしても西本さんも妻と小学生の子供がいるにも関わらず、夕食を自宅で取ることはほとんどないという。「次は、ペーパードライバーの女性の練習に付き合うんです。命懸けですわ」などと、おちゃらけて話しているのを聞くと、西本さんにも腹が立ってきた。
「さっさと、家に帰って子供と遊んでやりなさい! 奥さん、泣いているよ」とのど元まででかかったが、我慢した。
今後は、地方の男性の登録を促し、サービスを全国に広げる計画もあるという。1時間1000円のこのサービス。旅行者を自宅に泊める民泊や移動希望者とドライバーをマッチングするライドシェアなどと同様、個人が所有する遊休資産を活用するシェアリング・エコノミーの一つと、前向きに捉えることもできる。身元のしっかりした経験豊かな人から学んだり、励まされたりしたいという利用側からのニーズは確かにあるだろう。
ただ、自分の時間と能力を貸し出す側からすると、家族や近所の人、友人など自分の身の回りで人の役に立ち、頼られる存在になるほうが、よほどやりがいがあると思うのだが…。簡単に、人を頼り、頼られる不思議なサービスの登場の広がりに、表現しがたい違和感も感じた。