「新卒の4月採用の新入社員が、もう辞めたけど、何か?」
エン・ジャパン株式会社が運営するサイトで、利用している35歳以上の
既婚男性を対象に「嫁ブロック」についてアンケートを行いました。
「嫁ブロック」とは、
「妻が反対しているので、内定を辞退させてください」と、男性が
転職先に申し出ることである。
近年この「嫁ブロック」にあったという転職先の採用担当者の
声を聞くこともあるので、気になるところでもありますが、
まだまだ少ないと思っていた私の期待は裏切られました。
調査結果によると4人に1人が、「嫁ブロック」を受けたこ
とがあると回答。また「嫁ブロック」を理由に内定辞退をした
ことがあるかという質問には、44%の方が「ある」と回答。
このような実態を知っておくことで転職に関係する者が
事前にトラブルを避けることもできるので役に立つデータです。
またエン・ジャパンの調査によると、ミドル(35歳以上)の男性に、
「嫁ブロックをされたことがあるかと伺ったところ、24%の方があると回答していたが
嫁ブロックの理由としてもっとも多かったのは「年収が下がる」(42%)。
年代別でみると、30代は年収に加え「有給休暇の取得率が低い」(57%)、
「年間休日日数が少ない」(29%)、「残業が多そうだから」(29%)と続いています。
労働時間に関する理由が多い結果については、転職した先がベンチャー企業
だったりすると、今以上に残業や休日出勤が増えるのではないかという不安が
あるし、実際に周囲でもそういう話が多いので警戒してしまうのではないだろうかと
私は推測します。
さて「嫁ブロック」をされないためには、アンケート結果からもわかるとおり
普段から頻繁にコミュニケーションをとるように心がけるのが一番です。
コミュニケーションが何より一番大事で価値観などをお互いに理解しておくことで
「嫁ブロック」も少なくなるでしょうし、間違った判断を男性側もしなくなると思います。
しかしながら「嫁ブロック」されたことが結果的には本人にとって良かった
ということも多いようです。
自分が転職先を決める際に冷静になって判断することが
できていないことを配偶者が気づかせてくれることも多いようです。
特に人間関係が嫌で勢いで退職することを決めているような
ときは、要注意といえます。
また企業の将来性や実態についていろいろ調査分析して
くれていた配偶者に感謝しているという方の話も聞いたことがあるが
これは優秀な奥さんがいてくれたから、ブラック企業に転職するのを
やめることができたということもあります。
実際に内定辞退される会社側にとっては「嫁ブロック」は、
あまり好ましくないものでありますし、できれば防ぎたいが
騙して入社させてもいいことはないので情報はしっかり開示する
べきであるし、そういう時代へと変わってきていることを理解すべきです。
一度入社意思を示してもらったあとで内定辞退されてしまう
と会社としても時間とお金を無駄に使うことになり、採用計画も崩れて
しまうわけだから、面接の段階でかなりつっこんで家族との相談を早めに
するように促してみるというのもありではないでしょうか。