パートの出勤日数を減らしたら苦情がきたが、どうする?

庄司英尚

庄司英尚

テーマ:パートタイマー・アルバイト・短時間労働者

飲食店のパートやアルバイトのシフトに
関しての話です。

ずっと昔の話、大きな飲食業グループのクライアントの
あちこちの店舗からの相談。

仕事に取り組む態度が悪いので、今まで、週に4日間か
5日間シフトで出勤が入っていたのを、いきなり、週に2、3日に
減らしてしまい、トラブルになってしまったという話。

当然ながらアルバイトさんにとっても
生活があるわけですから、本人も納得がいかないので
苦情を言ってくるのであって一人暮らしのその方に
とっては、家賃すら払えなくなるのだから大問題です。

今まで、「あんなに人が足りないからと、いわれるまま
協力して頑張ってきたのにひどい」といってきている
気持ちもわかります。

このような場合、そもそもの最初の契約時の労働条件
が大事になってきます。

なんら理由もなく、不利益な変更は、許されないのはいう
までもありませんが、勤務態度が悪いというのであれば、
理由を説明して改善してもらいそれでも駄目なら、説明の上
予告した上で変更するのはやむを得ないこともあります。

会社の都合で辞めてほしいけど、自分から退職の
申し出があるように、追い込むのが狙いでシフト調整と
いう名のもと日数を意図的に減らすのは解雇したこと
と同じようにみなされることもあります。

最初の雇用契約時に、ベースとなる日数、仮に週に3日
と決めて、それ以上働いてもらいたい時は合意がある
ときにだけということにしておくのがいいと思います。

採用時に週5日できれば来てもらいたいけど、都合の
悪い日は休んでいいからというようなあいまいな話を
していただけなら、それで週に2日とか3日しかシフトを
いれないというのは無理があります。

会社もアルバイトとだからといって軽く扱い、店長や経営者が
自分でも無茶しているなあと思ったらそれは、まずいレベルなので、
その分倍返しされるかもしれないと頭に入れておきましょう。

自分の弟が他の勤務先に同じようなことをされて
仕方ないなあと思えないのならそれは無茶をしていると
いうことなんだと思います。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

庄司英尚
専門家

庄司英尚(社会保険労務士)

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

プロフェッショナル集団として学び続け、サービス業であるということを忘れず、何事にも全力で取り組みお客様の悩みを解決し、最終的には業績アップに貢献できるよう日々努力します。

庄司英尚プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼