うそには3種類ある。うそ、大うそ、統計だ。
社会保険労務士の庄司英尚です。
日本経済新聞でもとりあげていましたがこの文部科学省の調査
では、厳しい現実をはっきりと示しています。
中小企業では、新卒を採用したくても応募してくれる人が少なく
かなり苦労している現実を現場でいろいろ相談にのっているだけに
このミスマッチの解消のためにできることをいろいろ
私のレベルでも考えて企業側と一緒に実践していきたいと
思っています。
NHKのニュース記事より
大卒5人に1人が“不安定な雇用”
この春、全国の大学を卒業し就職した人のうち、およそ2万2000人が非正規の労働者であることが文部科学省の調査で初めて分かりました。
アルバイトや就職に向けて活動している人と合わせると不安定な雇用状況にある人は5人に1人を超え、文部科学省は、大学やハローワークと連携し雇用環境の改善を図りたいとしています。
文部科学省は毎年、5月1日現在で、すべての大学生の卒業後の進路などを調べています。
それによりますと、この春、全国の4年制大学を卒業した55万9030人のうち、就職した人は35万7285人で就職率は63.9%でした。
大学生の就職率は世界的な金融危機の影響で3年前、減少に転じましたが、景気が回復傾向にあることから去年より2.3ポイント上昇し、2年連続で改善しています。
一方、就職した人のうち正規の職についていない人について文部科学省が初めて調べたところ、全体の3.9%に当たる2万1990人が非正規の労働者であることが分かりました。
このほか、アルバイトなど一時的な仕事についた人は1万9596人、就職に向けて活動している人は4万9441人となっていて、進学も就職もしていない人などと合わせると12万8224人、5人に1人を超える22.9%が不安定な雇用状況におかれています。
文部科学省は「就職率は多少持ち直しているが望まない形で社会に出た学生が多くいる。大学やハローワークと連携し改善を図りたい」と話しています。
“正社員への道筋が必要”
就職問題に詳しい労働政策研究・研修機構の小杉礼子統括研究員は「就職率が改善したことは景気の持ち直しもあるが、新卒者向けのハローワークやジョブサポーターと呼ばれる専門の支援員が最後まで学生を後押ししたことも大きい。すべて正社員で就職することは難しいので、非正規雇用から正社員に向けた道筋をつける対策が必要だ」と話しています。
そのうえで大学や企業に対しては、「大学への進学率が上がり、高校で十分な知識を身につけないまま大学に進む学生も増えている。どういう人材を望むのか、企業が明確にメッセージを伝えるとともに、大学側もそれに応える教育を行う必要がある」と指摘しています。
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