「新型うつ病」への対処法は?
みなさんこんにちわ
社会保険労務士の庄司英尚です。
J-CAST(2012年3月4日)より
「メンタル不調」20代看護職員に目立つ 日本看護協会が初の実態調査-
日本看護協会は2012年2月22日、「2011年病院看護実態調査」を公表した。同協会が毎年実施しているもので、離職率は減少傾向が見られた。また、今回初めて長期病気休暇の中身を調べたところ、メンタルヘルスの不調が3分の1以上にのぼっていた。
「離職率」は落ち着く
調査は昨年10月、東日本大震災の被災3県を除く44都道府県の8378病院を対象とし、調査書の郵送配付・回収方式で行い、3198病院 (38.2%) が回答した。
病院の看護職員は流動的で離職率がかなり高い。2010年度は常勤職員の離職率は11.0%、新卒看護職員は8.1%で、2005年以降、最も少なかった。2005年は12.3%と9.3%だったので、おおむね定着しつつある。地域別では両方とも都市部 (東京23区・政令指定都市) で高かった。
2010年度に 1カ月以上の病気休暇を取った看護職員は2.2%の7483人。このうち診断書を提出したメンタルヘルス不調者は2669人と、長期病気休暇者の35.7%を占めた。年代別では20代 (46.7%) 、30代 (26.5%) 、40代 (17.5%) と、若い看護職員ほど率が高かった。20代の不調者の分析では、都市部、および大病院に多い傾向があった。職場や患者との間のストレス過多を感じさせる。離職とも微妙にからんでいる可能性がある。
女性の常勤看護職員約267000人のなかで、11596人(4.3%) が出産し、一般女性労働者の取得率 (83.7%) を上回る91.2%が育児休業を取得した。一方で、介護休業を取得したのは、20分の1の557人だった。通常の休暇は、交代職場である看護では完全週休2日制が69.8%と普及し、月3回週休2日制 (5.6%) 、月2回週休2日制 (11.4%) までで86.7%を占めている。
(医療ジャーナリスト・田辺功)
病院の看護職員は、離職率が高いのは知られていることですが、このような統計データでみることはあまりないので大変参考になります。
やはり20代のメンタルヘルス不調者の割合が高いのは、ちょっと残念ですがこれが実態だと思います。職場の先輩や医師だけでなく、患者とのやり取りなどはストレスがたまると聞きます。若手の看護職員の離職予防、メンタルヘルス対策には何が必要なのかいろいろ考えてみる必要があります。
職場環境が悪いところは職員のさまざまな負担も増えていき、ストレスも増大することになります。何より人間関係はとても重要ですが、都市部や大病院などではそのあたりが大きく影響しているものと考えます。
今回の調査結果を受けて、少しでも考え方を変えてくれる職場があれば、このような調査の意味は大いにあるのだと思います。
本日もコラムを読んでいただきありがとうございました。
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