入社後すぐに違う部署への人事異動
先日、長野県建設業厚生年金基金にて事務長が約22億円着服したニュースがありました。22億も着服されるのは、組織に問題があるのは確かです。会員さんがこの穴埋めをさせれるのかと思うとひどい話です。
さて最近の横領は、巧妙にいろいろ書類を改ざんしたりする高度なテクニックを駆使するものもあるので、一概に組織側を責めることはできません。それでも同じ職務をずっと担当させないなように人事異動を頻繁に行うこと、急に長期休暇をとらせて端末や書類など身辺調査をすることなどできることはたくさんあります。
もちろん社内(行内)でのアナウンスなども頻繁に行い、そういう行動を抑止させることも大事です。
2005年の東京三菱銀行の子会社の派遣行員の10億円の横領事件もやはり組織としての対応に問題があったといわれても仕方がありません。同じ職務に長期間従事させていることも問題ですが、派遣行員がこれだけの長期間勤務していることも派遣法にひっかかるはずです。
不正や横領をさせない工夫は、とにかく定期的に職務を変更すること。あとは複数でチェックできるような仕組みが大事です。
今回の長野のケースも事務長という重要なポジションの職務だけに簡単に代えることができないことがネックになっています。そうなると複数チェックなどがポイントになると思います。
とにかく会員からのお金を預かるところ、運用などをするポジション、現金回収を行うところは、リスクが大きいので注意しましょう。