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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

近未来の免震装置

2018年10月6日 公開 / 2018年10月16日更新

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

地震にも津波にも強い免震装置

近未来とは既知の技術で、人々が認識や発想を変える事が出来れば、すぐにでも実現する社会の事です。
現在の免震装置は、地震については現在考えられる最善の装置ですが、津波には無抵抗です。また液状化の恐れのある場所で免震装置を設けると、地盤が液状化で傾斜してしまえば、免震した途端に基礎から上部構造部が滑り落ちてしまう構造になっています。基礎と上部構造部を切り離すと言う事は、実は危険な事で、実証実験を繰り返し大臣認定を取得した装置でないと、無闇に採用してはいけないのです。

この画像は近未来の免震装置です。まだ大臣認定は取得していませんが、既知の技術で十分開発可能です。
地面を掘り下げ、敷地いっぱいに発泡スチロールの様な軽い素材で出来た成形版を暑さ10cm程度の板を何重にも重ねて敷いて行きます。何重にも重ねて敷く事により、各層間で地震の際ズレが生じ、ゴム免震と同様の免震効果が得られます。
素材を軽く造りますので、水が迫ると浮くように重ねる枚数を調整します。木造二階建てであれば40~50ton程度です。敷地の㎡辺りに換算すると500kg程度になります。発泡スチロールの重量は住宅に比べ無視できるほど小さなものですから、発泡スチロールの厚みは50~60cmあれば建物を浮かせる事が可能になります。

津波が発生し、水が押し寄せると浮上し、水が引くと元に戻る様な装置です。津波が来なくても地面そのものが液体になってしまう液状化にも有効です。
単に発泡スチロールを敷き詰めるだけだと、地下水位が高かったり、長雨が続くとそれだけで浮き上がってしまいますので、それなりの排水設備は必要にはなりますが。。。

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