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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

近未来の浴室

2018年10月16日

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え

近未来とは、既知の技術で可能な、人々が発想さえ変えれば実現する世界です。

浴室の在り方は二極化する

世の中にはお風呂好きな人とそうでない人がいます。長風呂の人は体を洗うのに時間が掛かるのではなく、お風呂の中でリラクゼーションを楽しんでいるのです。お風呂の時間の短い人は、清潔になればそれで良く、他の方法で気分転換を図れる人です。
お風呂好きな人もそうでない人も、今は住設メーカーの造るユニットバスに甘んじています。今最も多く生産されているユニットバスは、一坪タイプのユニットバスで、畳二枚分のスペースで体を洗っています。しかし、風呂好きな人からすれば、このスペースは物足りなく、風呂嫌いな人からすれば余裕がありすぎるのです。

お風呂嫌いな人は、湯船も必要なく、シャワーで全身を一度に洗浄すればそれで良いのです。シャワー室であれば、1㎡あれば十分です。今の一坪タイプの浴室の1/3以下のスペースで事足ります。そういう人の為用のシャワーユニットが今後開発されていくでしょう。現在でもシャワーユニットはありますが、風呂を無くしてシャワールームで済ませる習慣はまだ定着していません。しかし、これからは浴室スペースを広く取るよりも、リビング空間や収納空間を広く取りたいと云う需要が必ず生まれます。
風呂に入らずシャワーの生活になる

お風呂好きな人には、一坪のお風呂は小さ過ぎます。延床面積や、予算の都合で一番多く出回っている一坪用のユニットバスに甘んじているのです。中には、浴室の中で普段の生活をしてみたいと云う願望に駆られる人も出てくるでしょう。リビングに防水・防湿措置を施して、湯船を置きたいみたいな依頼が必ずあると考えてます。当然、ファミリー層には受け入れがたい発想ですが、今後独身者層が増えて行きますので、家が健康ランドの様な形態が理想だと云う需要も生まれて来るでしょう。
浴室にライブカメラ
広い浴室に、窓の代わりにライブカメラを仕込み、家にいながら富士山の山容の移り変わりを楽しむ様な生活も実現できます。
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