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コラム
普通のマンションを角部屋にする方法
2018年10月3日 公開 / 2018年10月16日更新
閉塞感からの解放
マンションの中の部屋は何故安いのでしょうか。温熱環境だけを考えると、温度変化が少なく暮らしよいはずなのに、価格は角部屋に劣ります。それは四方は住戸に囲まれている閉塞感に由来してます。
見晴らしが良ければ、角部屋と変わらない快適さが生まれます。マンションの外側にライブカメラを設け、部屋の中に薄型TVを壁の中に埋め込んでしまえば、バーチャル窓が出来上がります。道行く人々の動きも確認出来ます。相当の大きさの画面であれば、明るさも確保出来ます。
それどころか、世界中のライブカメラと部屋を結びつける事も出来ます。
世界一周する豪華客船の海が見えない船室などで、このバーチャルウィンドウは既に実用化されています。
木造住宅でバーチャルウィンドウを設けると
●木造住宅で窓を減らし、壁を多く設けると、地震に強くなります。
日本の家屋は南側に窓が多く、大きく設けられています。逆に北側の壁面は小さな窓が開いているに過ぎません。その事は、地震で建物が揺れた場合、非常に危険な状態になる事を意味しています。丁度、車の右半分の前輪後輪のブレーキが壊れていた場合をイメージして頂ければご理解できると思います。ブレーキを掛けた途端車が反時計まわりに回転してしまいます。車は剛性が高いので、回転しますが、家の場合はそこまでの剛性は有りませんので、倒壊してしまいます。
その為に、耐震改修では窓をつぶして、壁量を確保するのですが、そのデメリットを補うために、バーチャルウィンドウを設けると云う選択肢が生まれます。
京都のウナギの寝床の様な細長い、敷地の中の部屋の閉塞感を和らげることにも役立つでしょう。
●木造住宅で窓を減らし、壁を多く設けると、温熱性能が向上します。
木造住宅の場合、熱の出入りの多くは窓から行われます。窓を少なくすると温度変化の少ない家になります。光熱費が下がりますので、その分バーチャルウィンドウを設けた場合の電気代を補う事が可能になります。
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