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安部元隆

整体とトレーニングによる美容とアンチエイジングのプロ

安部元隆(あべげんりゅう) / 理学療法士

GENRYU式 綜合整体

コラム

「40代・50代必見!顔の脂肪がつく本当の理由 - 科学が明かす5つの衝撃的真実」(理論編)

2024年6月26日

コラムカテゴリ:美容・健康



こんにちはGENRYUです(^^)



今回は、「40代・50代必見!顔の脂肪がつく本当の理由 - 科学が明かす5つの衝撃的真実」
こちらのテーマでお届けします。



鏡を見るたびに気になる顔のたるみや二重あご...
「若い頃はこんなじゃなかったのに…」とため息をついていませんか?



今回は、なぜ年齢とともに顔に脂肪がつきやすくなるのか、
その科学的なメカニズムについて詳しくお話しします。





1. 加齢による皮膚の弾力性低下

まず、顔の脂肪がつきやすくなる最大の要因は、皮膚の弾力性低下です。
これは主に以下の二つのタンパク質の減少によって引き起こされます。



a) コラーゲンの減少

コラーゲンは、皮膚の強度と構造を維持する重要なタンパク質です。
残念ながら、年齢とともにその生成量は減少していきます。

医学的根拠:
- 研究によると、20歳を過ぎると毎年約1%ずつコラーゲン生成量が減少します(Shuster et al., 1975)。
- 50歳までに皮膚のコラーゲン量は約40%減少するとされています(Varani et al., 2006)。

この減少は、皮膚の厚みと強度を低下させ、結果として顔の輪郭を支える力が弱まります。



b) エラスチンの劣化

エラスチンは、文字通り皮膚の弾力性を担うタンパク質です。

医学的根拠:
- エラスチンの生成は20代後半でほぼ停止し、その後は徐々に分解されていきます(Sherratt, 2009)。
- 紫外線暴露や喫煙などの外的要因により、エラスチンの分解が加速されることも分かっています(Langton et al., 2010)。

エラスチンの減少により、皮膚が伸びたままの状態になりやすく、
顔の脂肪組織を適切に支えられなくなります。





2. ホルモンバランスの変化

40代・50代女性の顔の変化には、ホルモンバランスの変化が大きく関与しています。



a) エストロゲンの減少

エストロゲンは女性ホルモンの代表格で、皮膚の健康に重要な役割を果たします。

医学的根拠:
- エストロゲンは皮膚のコラーゲン生成を促進し、皮膚の厚みと保湿を維持します
(Shah & Maibach, 2001)。
- 閉経後の女性では、エストロゲンレベルが急激に低下し、
それに伴い皮膚のコラーゲン量が年間約2.1%減少するという報告があります(Brincat et al., 1987)。
エストロゲンの減少は、皮膚の弾力性低下を加速させ、顔のたるみや脂肪のつきやすさに直結します。



b) コルチゾールの増加

コルチゾールはストレスホルモンとして知られていますが、
加齢とともに分泌量が増加する傾向にあります。

医学的根拠:
- コルチゾールは皮下脂肪の蓄積を促進し、
 特に顔や腹部に脂肪がつきやすくなります(Epel et al., 2000)。
- 慢性的なストレスにさらされると、コルチゾールレベルが持続的に高くなり、
 顔の脂肪蓄積が加速されます(Adam et al., 2017)。



c) 成長ホルモンの減少

成長ホルモンは若い時期に豊富に分泌され、
脂肪分解と筋肉の維持に重要な役割を果たします。

医学的根拠:
- 30歳を過ぎると成長ホルモンの分泌量は毎年約14%ずつ減少します(Veldhuis et al., 1995)。
- 成長ホルモンの減少は、脂肪の蓄積と筋肉量の減少を引き起こし、顔の輪郭にも影響を与えます(Rudman et al., 1990)。





3. 顔の筋肉の衰え


顔には43種類の表情筋があり、これらの筋肉の衰えが顔の形状変化に大きく影響します。

医学的根拠:
- 研究によると、50歳を過ぎると顔の筋肉量は年間約1%ずつ減少するとされています
(Pessa et al., 2014)。
- 特に咬筋(そしゃきん)、広頸筋(こうけいきん)、眼輪筋(がんりんきん)の衰えが、
 顔のたるみや二重あごの原因となります。



a) 咬筋の衰え

咬筋は頬を支える主要な筋肉です。この筋肉が衰えると、頬のたるみの原因となります。



b) 広頸筋の衰え

広頸筋は首から顎にかけての薄い筋肉層です。これが衰えると二重あごが目立ちやすくなります。



c) 眼輪筋の衰え

眼輪筋は目の周りの筋肉で、これが衰えると目の下のたるみやクマの原因となります。





4. 脂肪細胞の肥大と重力の影響

年齢を重ねると、脂肪細胞自体が変化し、その分布も変わってきます。



a) 脂肪細胞の代謝変化

医学的根拠:
- 加齢により脂肪細胞内のミトコンドリアの機能が低下し、
 脂肪燃焼効率が悪くなります(Cedikova et al., 2016)。
- これにより、一度蓄積された脂肪が分解されにくくなり、顔の脂肪が落ちにくくなります。



b) 脂肪の再分布

医学的根拠:
- ホルモンバランスの変化により、若い頃は下半身に蓄積されやすかった脂肪が、
 上半身、特に顔や腹部に蓄積されやすくなります(Tchkonia et al., 2010)。
- この現象は特に閉経後の女性で顕著に見られます。



c) 重力の影響

医学的根拠:
- 肥大化した脂肪細胞は重力の影響をより受けやすく、
 特に頬や顎のラインに沿ってたるみが生じやすくなります(Coleman & Grover, 2006)。
- 皮膚の弾力性低下と相まって、この効果はより顕著になります。





5. 生活習慣の影響

日々の生活習慣も顔の脂肪蓄積に大きく影響します。



a) 紫外線暴露

医学的根拠:
- UVA・UVBは皮膚のコラーゲンとエラスチンを分解する酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)の
 活性を高めます(Fisher et al., 1997)。
- 慢性的な紫外線暴露は、光老化と呼ばれる現象を引き起こし、皮膚の弾力性低下を加速させます。



b) 喫煙

医学的根拠:
- タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、皮膚への酸素や栄養の供給を阻害します
(Morita, 2007)。
- また、タバコの煙に含まれる有害物質は、コラーゲンとエラスチンの生成を妨げます
(Morita et al., 2009)。



c) 睡眠不足

医学的根拠:
- 適切な睡眠は成長ホルモンの分泌を促進し、細胞の修復と再生を助けます
(Van Cauter & Plat, 1996)。
- 睡眠不足は、このプロセスを妨げ、さらにストレスホルモンの分泌を増加させます
(Leproult et al., 1997)。



d) 過度の糖質摂取

医学的根拠:
- 過剰な糖質摂取は、糖化反応を引き起こします。
 これは、糖とタンパク質が結合して最終糖化産物(AGEs)を形成する過程で、
 コラーゲンやエラスチンの機能を低下させます(Gkogkolou & Böhm, 2012)。
- AGEsの蓄積は、皮膚の弾力性低下と老化の加速につながります。





まとめ


以上のように、顔に脂肪がつきやすくなる原因は、
加齢による皮膚の弾力性低下、ホルモンバランスの変化、顔の筋肉の衰え、
脂肪細胞の変化、そして生活習慣の影響など、多岐にわたります。



これらの要因が複合的に作用することで、40代・50代の女性の顔に脂肪がつきやすくなり、
たるみやむくみが生じやすくなるんです。



しかし、これらの変化を理解し、適切なケアと生活習慣の改善を行うことで、
健康的で若々しい印象を維持することは十分に可能です。
次回の実践編では、これらの問題に対処するための具体的な方法をご紹介しますので、
楽しみにしておいてくださいね(๑•̀ㅁ•́๑)✧



それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)

この記事を書いたプロ

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