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コラム
「物を売るバカ」を読んで―タイトルの裏に隠された深面白い意味を探ってみる―Ⅲ(おしまい)
2017年2月3日
― 同業者なら誰でも知っているような事実や当たり前すぎて誰も伝えてこなかった事実を、他社にさきがけて訴求すると、最初に伝えた商品に独占的で永続的な栄誉がもたらされる。―
という法則。
これも以前から私が提唱し、自らも実践してきたことです。
同業者同士では当たり前となっているその業界の常識や考え方、習慣といったものがあります。
しかしそれは、外から見れば極めて特殊或いは特異であったり、分かりにくかったりすることがしばしばといったケースが多いのです。
私は、これを分かりやすく伝えることで随分風通しが良くなるのでは、と訴え続けてきましたた。
しかし、長年その業界に所属した人間にとって、これを実践することはなかなか難しいようです。
というのは、一般人にとってどこがわかりにくく、どこが自分たちの業界の極めて専門的な部分なのかは、自分たちでは瞬時には判断がつきにくいからです。
つまり、内輪の自分たちだけで共有している業界の了解事項や習慣、用語などというものは、外の世界からはほとんどわからない、ということなのです。
だからと言って、そのすべてを説明する必要はありません。
外に向かって、
「共有してもらったらきっと心に響くだろうな。」
と、思うものを「物語(ストーリー)」として発信していけばいいだけです。
― その商品が本来持っていた価値を「物語」にして発信していくことで、正当に評価してもらえるようになるのです。
しかし多くの会社やお店は、自分たちの商品が持っている価値に気づいていません。
もし気づいていたとしても、うまく発信できていません。
それはとても、もったいない!―
ここでいう「物語」の発信というのは、前述した
「こちら側しかわかっていない事情や事実をもっと丁寧に伝えよう。」
という試みをさらにレベルアップしたものといえましょう。
それにはやはり少し踏み込んだ学習や研究が必要なのです。
「物語」を価値のある情報として発信していく・・・これから大い楽しみなチャレンジではありませんか。
私のストーリーの一つ。
5年間続けているFMラジオ番組の放送風景(生放送です)
おしまい
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