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コラム
顧客ニーズとウォンツについて―顕在化した需要と潜在的需要について考える―Ⅱ
2017年5月23日
今の「顧客ニーズ」をストレートに表現すると次のようなことになります。
「一向に不況から抜け出せない現状、なかなか業績は上がらない。そんな中、経費の削減は大きな課題である。税理士の顧問料も同様で、できれば安くしてもらいたい。」
といったところでしょうか。
そこで、
「ほら、それこそがマーケティングでしょう。それにちゃんと応えましょうよ。」
という声が出てくるのは当然といえましょう。
そうすると、この顧客ニーズに素直に応えて、顧問料を引き下げざるを得ないことになります。
ただしそのためには、こちら側のコストも下げなければならなくなります。
その結果、提供するサービスは最低限のレベル、社員の人数もできるだけ絞って、会計ソフトも高品質のものでなく市販のできるだけ安いものに切り替える、といった手順にならざるを得ません。
つまり、かなり無味乾燥な
「とにかく処理だけしときましたから、これでいいでしょう?」
といった『処理作業』のみの仕事を甘んじて受け入れる、ということになるのです。
「そう、それでいいじゃないか!」
という声が一方にあるのも確かです。
つづく
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