ブラック企業 関連の 書籍を読みました。 「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」
弁護士がまとめているこのブラック企業の見分け方と
いう記事は、ポイントがよくまとまっています。
しかしながら必ずしも1つ該当すれば、ブラック企業と
断定するものではないです。
実際、定額残業代手当を導入している会社は、たくさん
ありますし、超えた時間分を支払う運用でやっている
ところはあるわけです。
このような記事で誤解を与える可能性が
あるのは、望ましくないと私は思います。
また離職率や有給消化率は、わざわざ公開してない
し、出しているところは少ないのではないでしょうか。
企業規模にもよるのですが、自主的に公表して
いく会社がふえればいいです。
すぐに辞めたほうがいい!?「ブラック企業」の見分け方5
http://president.jp/articles/-/22007?display=b
■見分け方【1】募集要項で残業代が固定
■見分け方【2】残業時間に上限がある
■見分け方【3】入社3年以内に裁量労働制
■見分け方【4】離職率や有休消化率が未公開
■見分け方【5】社員の平均年齢が30歳前後
内容については、参考にはなります。
この記事の中で、私が注目したのは、下記のデータです。
人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンが実施し
た調査(職務動向調査2016)によると、転職先を決めるときの評価
基準は全世代では「仕事内容」「給与」「勤務地」の3つが上位を占める。
だが、転職コア層である30~34歳では、
約4人に1人が「労働(残業)時間」を転職先選びの決め手にしている。
残業時間を転職先選びの決め手にしている人が
多いのは、事実で、私の周りでも、入ったら
入社前に聞いていたのと全然違う環境で
とんでもない残業時間で、このまま改善さ
れないならということで、1年もたたないうちに
退職してしまうケースもあります。
残業代がいくら働いた分、全額支給されても、慢性的な
人手不足で対策を講じない経営陣には見切りを
つけるケースも多いです。
毎日、終電近くまで働いても終わらないほど仕事が山のように
積み上がっていて、残業が月100時間を超えてしまうような
状況で、本人の責任感の強さを利用して上手に仕事をやらせて
いることもありますが、ゴールが見えないとモチベーションは
維持されないので、さらに生産性も落ちてしまいます。
従業員を疲弊させて利益をあげても、長続きしません。
なぜなら、ヒトはモチベーションがないときには
質の高い仕事ができないことが多いようです。
ヒトは仕事をするためだけに生きているわけではあり
ません。メリハリが必要で、時にはリフレッシュも
必要です。時期的に忙しくて、仕事が集中することも
ありますが、全員で協力してやらなければならず
そのような風土をつくらないといけません。
一方で、経営陣は、時間に関係なく、がむしゃらに
やらなければならず、ピンチの時は、寝る時間を
惜しんでも乗り越えていかなければならない壁は
あるものです。労働時間ではなく、中身が大事です。
話は少しそれましたが、今は働くほうが職場を
選べる時代なので、経営陣も従業員として働くとして
自分が入社したくなるという視点で再度見直してみてください。