労働条件の不利益変更を甘くみないこと
経営者が約束を守り、約束を明確にして、不信感をなくす
トラブルにならない「会社に有利な」ルールのつくり方という
書籍をよみました。再度復習ですでに二回目に入っていますが
最初のところだけでもよく気持ちが伝わってきます。
同業の社会保険労務士の方の本ですが、やはりわかりやすいというか
経営者にどのように伝えるかということにおいて大変参考になりました。
最初のところで社員が不信感をもって問題社員になって
会社に迷惑をかけたり、非常識な行動をとるのは
会社が約束を守らなかったり、約束を明確にしなかったりした
ことが原因の1つにあったりします。
このことを何度も経営者には話をするのですが
経営者視点でばかり考えてしまうので、大きなトラブル
になってしまうのです。また対等の契約であるにも
かかわらず、お金を払ってやっている、雇用してやっている
という上から目線の言動がみえると、やる気を失わせて
しまい、それがさらに溝ができてしまい、取り返しの
つかないところまでいってしまうわけです。
だからこそ、経営者はあたりまえのことですが、
経営者が約束を守り、約束を明確にして、不信感をなくす
という基本的なことを忘れないようにすることがトラブル回避の第一歩なわけです。
したがって、最近雇用契約書や就業規則に関する商談は多くなっていますが
1つの条文や、1行の規定だけで大きな差となってあらわれるということを
口うるさく言っています。
会社は、労働基準法に規定がない部分についてどのように規則を
つくるかということにもっと時間をかけるべきだと思います。