厚生年金　加入漏れ　推計350万人超　事業主違反　政府推計

2013年10月29日公開 / 2014年7月31日更新

テーマ：日本年金機構・年金事務所

コラムカテゴリ：ビジネス

コラムキーワード：厚生年金　加入条件

日本橋人形町で奮闘する社会保険労務士の
庄司英尚です。

厚生年金加入漏れ350万人超　雇い主の違反　政府推計
とてもインパクトのある見出しですが
少し前の朝日新聞の記事からです。

もっと厳しく強制的に加入させないと
公平性にかけ、今支払っている
人たちの不満ばかりがたまるだけという意見も
あるし、そうはいっても保険料の支払いが
無理な人に支払わせるのは・・・。

年金制度についてはその将来のことを
考えると事業主が加入を嫌がる気持ちは
わからないわけでもありません。

それでも法律での義務であれば加入するのが
当たり前です。結局のところ国も回収率などが
大事で結局、滞納する会社が増えてしまうことも
問題なのだと思いますが、それだと社会保障制度は
期待されている設計通りには維持されないことに
なるわけです。

350万人の人が加入していないわけですから
その人数は、異常だと思いませんか？

社会保険に加入していないと　「いい人が、採用できないから」
という中小企業からの相談が多いのも事実です。相談して
実際の加入手続きをすることもたくさん
ありますが、やはり保険料は悩みのようで、結局検討して
加入をしないままの人もいます。

年金事務所も加入事業所の調査は厳しくなりま
したが未加入の事業所への職権での強制適用をもっとやっても
いいのではないかと思うこともあるのですが、会社が倒産してしまう
ことになってしまうだけは仕方ないので難しいところです。

法律通り正しく加入しているのがバカをみるような制度では
ダメだと思うのですが、みなさんはこの問題どう考えますか？

朝日新聞デジタル

厚生年金加入漏れ350万人超　雇い主の違反　政府推計

会社員向けの厚生年金に入る資格があるのに、雇い主が手続きを怠り、加入できずにいる人が350万～400万人にのぼるとみられることが、政府の推計でわかった。雇い主が保険料の負担を免れ、従業員らは保険料が全額自己負担となる国民年金への加入を余儀なくされている。

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社会保険労務士　庄司英尚